人間っていいな

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10月31日(日)晴
じじは一人で夕方の散歩に出かけ、
娘と夕方5時前に家を出て、両親を見舞ったり
買い物をしたり、用事をしたりして
家に帰り着いたのは7時少し過ぎ。 
家に入ろうとして、ふと縁側に置かれた箱に気付いた。
外出時にはなかったはず。。。。。
何だろう?
娘が「Aさんから贈り物だよ〜。お米だよ」って。
「えっ、Aさん?」とばば。
すぐ、じじの所へ走っていき小包が届いていることを話す。
箱を開けてみると、何と宮城産の新米、ササニシキとコシヒカリの
5?入りの袋が入っている。
(何故?Aさんがお米を送ってきて下さったのだろう???)

Aさんは、かつて、じじが「バイク野郎」だった若かりし頃、
どうしても欲しいバイクを中古で買おうとした時に
バイク関係の本でAさんを見つけ、バイクを譲っていただいた方だ。
このバイクは、今でも人気がある車種だそうで、当時は大人気だった。
購入希望者はじじを含め複数名いたそうだが、
Aさんは、愛車をじじに譲って下さった。

 

       これが、当時じじが譲って頂いたバイク (Kawasaki Z750スペクター)

さて、バイクを買うことは決まったけれど、
北の地、宮城から鹿児島の離島、徳之島まで
大型バイクを輸送する手段が当時はないということで
散々考え、彼方此方調べ、やっと「福山通運」?とかいう運送会社が
運んでくれることになった。
当時、運賃が10万円かかった。
運賃はかかったけれど、じじはとても喜んでいた。
Aさんにお礼の手紙を書き、それから毎年年賀状を交換するようになった。

Aさんとの交流は、もう、20年近くになるだろうか・・・・・・・・

年賀状だけのお付き合いではあるが、
Aさんの誠実な、お人柄が分かるような年賀状を毎年下さる。

北国宮城と、南国の離島徳之島。。。。。
一度も会ったことはなくても、心は伝わり、そして結ばれるものなんですね。

・・・・・さて、小包の箱をテーブルに置き、開けた時、
お米の上に葉書が乗っていた。
読んでみると
「お久しぶりです。連日連夜報道されるニュースに凄く心を傷めています・・・・」
という書き出しで、先日来の水害で、じじとばばも被害を被っていないか案じて下さっており
遠い東北の地にいて様子を見にも行けず残念ですと続き、
宮城では新米の季節になりました。
新米を食べて元気を出して下さい」と結ばれている。

葉書を読み終わると、ばばは葉書を胸に抱きしめ
娘に「人間って、良いねぇ。優しいねぇ」と語りかけた。
娘の目が少し潤んで見えた。
ばばも、涙が溢れそうになった。
ばばは葉書をじじの所へ持って行き、じじにも読んで聞かせた。
じじも感動していた。

人間の優しさって、人を感動させ、その感動の輪は広がっていくような気がします!

Aさんが、小包を送り出して下さったのは、
きっと大水害報道があった20日前後でしょう。
配達予定日は「10月28日」と書かれていた。
しかし、水害後の、台風13・14号の連続襲来で
ここ4日ほど鹿児島航路の船は欠航となり、
東北からの「真心こもる贈り物」は3日遅れで今日じじとばばの元に届いた。

夕食後、じじはお礼の電話をAさんにかけ、
十数年ぶりに話した。
ばばも、あすにでも真心込めてお礼状を書こうと思っている。

年齢も、お顔も分からないAさんだけど、(じじの予想では50代後半ではないかなと?)
まだバイクを乗り回しておられるとか・・・・
ツーリングで、徳之島へいらっしゃることはないのかなぁ〜〜。
いつかお目にかかって、話してみたいなぁ・・・・・

じじの趣味が結んだ、Aさんとの絆。
ばばの人生に、又素敵な1ページが加わった。

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