奇跡は起こった!

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12月22日(火)晴れ

久しぶりに穏やか〜〜な天気。

 

3,4日前にばばの知人から聞いた話。

知人の名前はSさん。

彼女は最近ボランティアでご近所の高齢の方のお宅を訪問し

おじいちゃんやおばあちゃんの話し相手をしたり

一緒に折り紙をしたり歌ったりして遊んでいるそうだ。

Sさんが通っているのは80代の高齢の夫婦のお宅。

ご主人は85歳、奥様は80歳。

ご主人は従業員十数名の事務所の社長さんだそうで

お宅も凄い豪邸で大きな車やバイクが数台置かれているそうだ。

この夫婦を去年?悲劇が襲った。

奥様が、ある日突然脳梗塞で倒れ、近くの病院へ運ばれた。

数週間入院治療をしたが改善は見られず

別の病院へ移って「ダメもと」で手術を受けることに。。。。。

そこで、ご主人は万が一の時のことを考え、

子供達を病院へ呼び寄せたそうだ。

奥様の病状は深刻で、手術をしても助かる見込みはほとんど無く

もし、助かったとしても脳死状態になる可能性が高いと

医師から説明があった。

それでも、家族は同意し手術は行われた。

結果は・・・・・・・・・・・・・

医師が告げたとおり、奥様は脳死状態になってしまった。

数ヶ月経っても症状は改善することもなかった。

ある日、ご主人と子供達が奥様の枕元に集まった時

ご主人が大きな声で「T子ぉ!!!〜〜〜〜〜〜」と

大声で叫んだんだって。

すると!今まで眠り続けていた奥様が急に目覚めたんですって。

家族の喜びはいかばかりだったことか。

それから数ヶ月リハビリを続けた奥様は退院できるまでに回復したそうだ。

家の中での移動は車椅子だそうだが、話すことも出来るし

少しの介助があれば家の中での生活はほとんど支障がないそうだ。

週5日はご主人が奥様の世話をしているそうだが

週末の土・日、ご主人はゴルフでリフレッシュに出かけるそうだ。

だから、週末の2日、Sさんが暇な時はお宅へ通っているそうで・・・・・

 

Sさんは、奥様と遊びながら世間話などするそうだが

その中で「ご主人が呼びかけた時の声が聞こえたんでしょうか?」と

Sさんが聞くと奥様は「私は、いつも主人に怒鳴られ怒られてばかりいたので

きっと主人が呼んだ時、又怒られる!と思った瞬間、

シャキッとなって意識が戻ったんでしょうね」と笑いながら答えたそうだ。

それにしても、死の淵をさまよっている妻を現世へ呼び戻すなんて

素晴らしい夫婦愛ですね。

もし、あの時ご主人が大声で奥様の名前を呼ばなければ・・・・・・

まだ奥様は病院のベッドでコンコンと眠り続けていたかも知れない。

時々、臓器移植と脳死問題がテレビなどでも取り上げられるが

ばばはSさんの話を聞き、又色々考えさせられた。

 

そう言えば・・・・

ばばも30代の頃破傷風で2日間意識不明担った時不思議な体験をした。

延々と小さな花々が咲き乱れている草原のような場所を歩いていると

ばばの目の前に大きな川が現れた。

すると、顔ははっきりしないけれど4人の人?か何かがどこからともなく出てきて

ばばを四角の大きな布の中央に乗せた後

布の四隅を持って上に放り投げるような動作で布をあおった。

・・・と上を向いたまま上に放り投げられようとしているばばに向かって

高い高い場所から誰かが叫んだ。

「来るな!来るな!」と・・・・・

叫んでいるのは、ばばが小さい頃から我が子のようにかわいがってくれていた

親戚のおばさんだった。

おばさんの声を聞いて「はっ」とした瞬間、ばばの意識は戻ったらしい。

ばばにショックを与えないためにとカーテンを閉められ、

真っ暗な部屋にいたばばは、目が覚めた時枕元に

じじと父と姉の3人の姿を認めたが、その時ばばはどんな言葉を発したのか・・・・・

ばばの意識が戻った時、奇跡の生還と言われた。

診察ミスと、血清がすぐ入手できなかったことでばばが助かるのは

数%だとじじは医師から聞かされていたらしいから。。。

 

この生還でばばが優しい奥さんに生まれ変われたら良かったのにね、じじ。

逆にばばはますます横暴でわがままで、カカア天下を目指してまっしぐらに走り出したもんね。

じじは寝ていると思っても、ばばが話しかけると返事をする。

ばばが、いつブーブー怒ってってばかりいるので

じじの脳は寝ていてもばばの声に反応するのかな?

ちょっとは反省しているんだけどねぇ〜〜。

もう少し、じじに優しくしなければいけないなぁ・・・・

なんて、殊勝なこと書いても簡単には変われないなぁ〜〜ごめん!じじ。

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