Yちゃん

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11月25日(水)晴れ

ばばが、「いつも偉いなあ」と思っている人がいる。

それは、Yちゃん。

Yちゃんとは、ばばがいつも夕方行くお店で

何回か顔を合わせるうちに言葉を交わすようになった。

Yちゃんと会うのは、いつも夕方6時半から7時前。

たまには父が入院している病院で遠くからYちゃんの姿を見かけることもある。

Yちゃん自分からは話さないが、ばばが聞いたところによると

Yちゃんは自分のお母さんの介護の為病院に通っているという。

住まいは隣町。

いつも昼過ぎから病院へ来てお母さんの食事の介助や身の回りの世話をする。

6時過ぎに病院を出て、買い物をして隣町の家に帰り夕食の準備、

そして、ご主人と一緒に夕食をとり、また病院へ戻って泊まり

翌朝、自宅へ帰るのだそうだ。

そういう生活をずぅっと続けていると・・・・

Yちゃんは、ばばより遙かに若いがよくぞ毎日がんばっているものだと感心する。

隣町から毎日お母さんの介助に通うだけでも大変だと思うのに

一旦戻って、ご主人の食事の世話や家事をすませ、又病院に戻る・・・・・

並大抵のことで出来るものではないと思う。

今は自分のお母さんを介護しているが、

以前はご主人のお母さん(お姑さん)を

同じように介護していたそうだ。

 

ばばに、このことを話した人は「ご主人が偉いよね」と言う。

ご主人も偉いけれど、ご主人にとっては自分のお母さん(Yちゃんにとってはお姑さん)を

Yちゃんが優しく丁寧に介護してくれた姿を見ていたので

Yちゃん本人のお母さんの介護も温かく見守っていてくれるのだろうと思う。

Yちゃんの姿を見ていて、ばばは

両親に対する思いやりがまだまだ足りないと反省する。

寝たきりになってしまった父。

行動範囲が狭まってしまった母。

今ばばが出来ることは何だろう?

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