バッタの気持ちが分かるって?
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9月30日(水)晴れ
9月も今日で終わり・・・1日1日があっという間に過ぎていくなぁ。。。。
じじが救急車に乗ってから3週間、夕方の散歩も全然出かけず、
昨夕、やっと重い腰を上げた。
出発したのが5時で、歩き始めて程なく暗くなってきたので
今日は4時30分に出発した。
昨夕の散歩は鳥たちと遭遇することもなく、
見つけたのは茅?や牧草に掴まってミイラ化したトノサマバッタの群れ。
去年初めてばばは同じような光景を見てびっくりしたが
今年もやはり道ばた・川中・畑の脇の牧草や茅の葉に
たくさんのバッタがミイラ化していた。
一本の葉に2,3匹掴まっているところもあり、いとあわれ・・・という心情。。。
数百匹のバッタのミイラを見た。
なぜ、バッタはあのようにミイラ化して一生を終わるのだろう???
地面や草原の上に身を横たえて・・・ということをしないのだろう。
なぜ、どの草でもなく数種類の決まった草に掴まって一生を終わるのだろう。
草の葉に掴まったままのバッタは死ぬ前に鳥たちに食べられてしまうのもあるのだろうか?
バッタはサトウキビの葉などを食べるし、害虫だと思うが
あのミイラ化した光景を見るとかわいそうでならない。
今日、歩き始めてしばらくすると、やはり牧草や茅がたくさん生えている場所に出たが
不思議なことに、バッタは一匹も見えなかった。
ばばが「何で、ここにはバッタのミイラがないのだろう?」と聞くと、
「じじ先生」曰く、「民家の近くだし、人もたくさん通るし、
やはり、人生いや、バッタ生を終えるには畑がたくさんある所や川の近くが好きなんだろう」って。
「じじはバッタの気持ちが分かるの?」と言うと「うん、分かるよ」だって。
ホントかな?
疑心暗鬼のばばは、「ふぅ〜〜〜ん」と言ったきり黙って歩き続けた。
しばらく歩くと林の中から「ギッ、ギッ」という声が聞こえた。
「鳥かな?」と思ったが、姿は見えない上に
聞きようによっては木の上で鳴いてるようでもあるし
下の草むらで鳴いてるようにも聞こえる。
どんなに目をこらしても姿が見えないのでばばは歩き始めたが
じじはまだ同じ場所に留まっていた。
しばらくして後から追いついてきたじじが
「あれはヒグラシだよ。ヒグラシが発声練習をしているんだよ。
その証拠に、ギッ、ギッ、ギッとひとしきり鳴いた後ジィーッと鳴き始めたよ」と言う。
その後じじは「ギッ、ギッ、ギッ、ジィーーーーーッ、ジィーーーーーーーーッ」と
ひとしきりヒグラシになりきって、鳴いていた。
これまでは、メジロや、アカヒゲ、アカショウビン、ウグイスの地鳴きなどを
聞かせてくれたじじだが、ついにヒグラシの発声練習まで披露してくれた???
アカショウビンなど、じじが鳴き声を真似ると鳴き交わしてくれるんだよ。
HPを立ち上げてから独学で鳥や虫、植物の名前を調べ
ばばにも教えてくれるけれど、今、教えてもらっても
翌日の散歩時に「ハイ、ばば、この木の名前は?」なんて突然聞いてくるじじに
まともに答えられないばば。
元々鳥や虫、植物にはほとんど興味がなかったばばだけど
じじのおかげで少しずつ島の植物や鳥のことについて興味が出てきたよ。
これからもじじ先生の下で、苦手な理科や機械の勉強を少しずつ学んでいこう・・・と思う。
第二大瀬橋の所でじじは左折し、ばばと姉は買い物のため直進した。
川を覗きながら歩いていると、対岸の近くを下流から何か包みのような物体が
すぅ〜〜〜っと上流へ動いた。
その動きは正に「川面を滑るように」という表現がピッタリだった。
2メートル、3メートル・・・・物体は上流へ動いていく。
まるでモーターで動くおもちゃの船のような動きで上へ上へと動く物体にばばと姉の目は釘付け。
「何だろう?」
興味津々の二人。
しかし、目の前は葦やアシが生い茂りそれに遮られだんだん物体が見えなくなっていく。
「後戻りして対岸に回ろうか?」と姉。ばばもすぐ賛同。
約百メートル引き返した二人は早足で物体の方へ急いだ。
そして護岸から覗き込むと〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
なぁんだ、弁当のからや、お菓子の空き袋のような物の入ったビニル袋じゃない!
ガックリ!!
とても珍しい物に出会えるかも・・・と引き返してまで確認したのに。。。。
マナーの悪い誰かの行動の結果を確認しただけ。。。。
歩きながらずっと川を見ていると、空き缶がやはりプカプカ上流へ動いていたり
ペットボトルが同じようにやはりプカプカ〜〜〜〜〜。
満潮に乗って上へ上へと移動していくたくさんのゴミ。
町民のマナーの悪さを再確認しただけで「骨折り損の・・・・・」姉とばば。
消費生活が豊かになって悪くなったものがたくさんあるねぇ〜〜。
環境問題について一人一人が考え、身の回りの小さな事から
取り組んでいけたらね〜もっちょもっとすてきな町になるのにね、徳之島は。