第一発見者

8月1日(土)晴れ

ある人・・・Aさんから数ヶ月前に聞いた話。

Aさんは先日、早朝、友人Bさんと会ったそうだ。

すると、Bさんからびっくりするような話を聞いたとのこと。

その話というのは・・・・・

Bさんは時々早朝散歩をする。

たまたま朝6時過ぎ頃海岸を歩いていると、人の声がした。

声のする方へ行ってみると、

何と岸壁の海側に船などが直接岸壁にぶつからないようにと設置されている

緩衝用のタイヤに初老の男性がぶら下がって助けを求めていたって。

近くにはスリッパもあったそうだ。

Bさんは、びっくりして自分が持っていた傘をさしだして

男性を助けようとしたが、男性の体重で

自分が海に引きずり込まれそうになった。

そこで、傘での救出を断念、近くにいる人たちに助けを求めたり

救急車を呼んだり、出来うる限りのことをした。

しばらくして、パトカーや救急車もきて男性は救出されたそうだ。

 

問題はその後だった。

Bさんが第一発見者だというので、色々こと細かく聞かれ

Bさんは面倒くさくなってイヤになったって。

そのあと、「海上保安庁」か何処かへ電話もするように言われたそうだが

Bさんは、そんな面倒くさいことは・・・しなかったそうだ。

ばばが思うに.Bさんは人命救助をしたわけだから

後日、表彰されるのでは・・・・

 

それにしても、早朝、男性は謝って海に落ちたのか?

自分の意志で海に入ったのか?

とにかくBさんの機転の利いた行動で何事もなく一件落着。

 

第一発見者というとばばにもいくつか思い出がある。

もう、数十年も前の話しだが、夕方4時頃、

図書室へ行ったら床が燃えていた。

まだ、発火直後のようだったが、ばばは慌てて上司に連絡。

その後すぐ消火活動・・・というほどのこともなく鎮火。

しかし、第一発見者となったばばは

警察から根掘り葉掘り色々聞かれてしまった。

事情聴取っていうものだろうか?

後日聞いたところによると、何回も同じことを聞くのは、

矛盾したことを言わないか確かめるためだそうで、

もし、ばばが矛盾したことを言えば、ばばが被疑者になる可能性も????

 

警察に事情を説明した後ミステリー好きのばばは、

周辺を歩き回って、マッチとかライターとか落ちてないかとか

探偵の真似事までした・・・・

 

それから数年経って、今度は早朝、

職場のばばが開けなければ開くはずのない戸が開いていた。

すぐまた上司に連絡。

そしてお決まりの警察へ連絡。

詳しく調べると、職場の備品がいくつか盗まれていた。

それに、ばばの私物も・・・・

 

しばらくして警察の方がきて

ばばはまた色々聞かれた。

この時は職場の全員が何と指紋まで採られた。

両手のひらに、墨のような黒い物を塗られ

警官に手を支えられるような形で白い紙?か布に押しつけられた。

犯人でもないのに、なぜこんなことをされるのか意味が分からなかった。

 

あれから数十年の時が流れたけれど

あの時の指紋は何処かに保存されているのだろうか?

もしそうだとしたら、ばばが警察沙汰でも起こせば

すぐに掴まってしまうな。

 

今でも思う。

なぜあの時指紋を採られたのか?

拒絶することも出来たのだろうか>

もし拒絶したら真っ先に疑われただろうか?

 

あの窃盗事件の犯人が捕まったとは、その後、聞いていない。

 

「見ざる」「聞かざる」「言わざる」が一番安穏でいいなぁ〜。

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