ウナギ・豚の血汁

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6月17日(水)曇り

ウナギはいらんかえぇ〜〜〜

ここ数日、梅雨空の徳之島。

夕方になって散歩出発直前になって

雨がポツリポツリということもある。

でも、ばばはなるべく散歩は休みたくない。

散歩最高〜〜!自然最高!〜〜だもの。

もう一週間ほど前になろうか、

散歩帰りのじじとばばに

大瀬川を目の前に見るお宅のおじさんが話しかけてきた。

川を指さし「この辺にね、こ〜〜んな(・・と両手を広げ)

大きなボラがいるよ。」って。

叔父さんの両手は優に7,80?は広げられている。

エ〜〜〜ッ、7,80?ものボラがいるの?

それこそ「大ボラ」じゃないの、おじさん。

「それにね、大ウナギも何匹もいるよ」って。

大ウナギの存在は納得。

ばば自身が数年前、実際、大瀬川を悠々と泳ぐ大ウナギを橋の上から見たから。。。。

そのウナギは川の主?と思えるほど大きかった。

胴回りなんかばばの腕二つ分ぐらいあったよ。

ばばがずぅっと川を覗き込んでいるので通りがかりの人が何人か寄ってきて

一緒に川の中の大ウナギに見とれていた。

誰も「捕まえようか・・・」と提案する人はいなかったけどね。

捕まえたところで、あちこちから川に排水が流れ込んでいるのを見た人は

とても食べる気にはならないだろうね。

それに、あまりに大きすぎて食べても美味しくないかも知れない。

。。なんてこともばばは内心考えた。

 

約2年、散歩を続けてみて、大瀬川の豊かさを知った。

色々な鳥、魚、草が生活している大瀬川。。。。

7,80?の大ボラもいて欲しいけど・・・・・・

ウナギに関しては、一昨日の散歩帰り、道路脇のガードレールを乗り超え

昨日の雨で濁った川に釣り糸を垂れているおじいちゃんがいた。

おじいちゃんの傍らを通る時ちょっと生臭い匂いがしたけれど・・・・

何と、おじいちゃんは「川海老を餌にウナギを釣っている」と言う。

おじいちゃんから少し離れた場所に

蓋の閉まったクーラーボックスが置いてあったので

じじが「開けてみても良いですか」と聞くと

おじいちゃんは快諾。

何と体調7,80?くらいのウナギが・・・

じじは写真をパチリ。

でも、狭いクーラーボックスの中でS字型に体を丸めたウナギの姿、

見ていてばばはあまり良い気持ちはしなかった。

あねとばばは、しばらく、おじいちゃんの傍らで釣り竿の先が動くのを待っていたが

その後釣り竿は「ウン」とも「スン」とも言わず、ばば達も退散。

 

そして昨日、一昨日おじいちゃんが釣りをしていた場所よりもっと上流で

別のおじいちゃんが又釣り糸を垂れていた、

じじは、今日も又おじいちゃんのクーラーボックスを開ける許可を得て

開けていたが、姉とばばはその間も前進、前進。

追いついてきたじじに「今日もウナギが入ってた?」と聞くと

「3匹入ってた。でも、前の日より大きくなかったので

写真は撮らなかった」って。

大瀬川には無数のボラやテラピアがいるが、ウナギも結構いるらしい。

あの、ウナギ釣りをしていたおじいちゃん二人、

釣ったウナギを食べるのだろうか?

ばばは気になってたまらない。

実は、ばばは刺身が食べられないようにウナギもダメ!。

給食で「ウナギの蒲焼き」が出ようものなら最悪だった。

見た目が苦手。匂いが苦手。。。。

どうして、ウナギが食べられなくなったかって、

それは加計呂麻のある人のせい。

ばばは、結婚するまで24年間、ウナギを食べたことはなかった。

じじと結婚して加計呂麻に行った時、ばば達が住んだ住宅は川に近かった。

ある日の夕方、ばばの家の前に住むKさんが、大きな細長い生き物を持って来て

「ホラッ、ハブ!」っとばばの前に投げた。

と言っても、実際は体の一部はKさんが握っていたので

その細長い生物は地面に落ちることはなかったが

ばばは「ギャッ」と悲鳴を上げて逃げた、

Kさんは笑いながら「ハブじゃないよ〜ウナギだよ〜ワッハッハッハ」と

大声で笑った。

そう・・・あの日以来ばばはウナギは目にするのもイヤ。

まして、食べるなんてとんでもない。

ばばはウナギを見てもハブに見える。

強者のじじは、金魚も、ハブも食べたことがあるそうで

「ウナギも好物のはず・・」なんだけど、

ばばが家族のためにウナギ料理を作ったことも

買ったことも一度もない。

悪い母・妻だったと思うけど・・・・

今、娘たちはウナギが食べられるだろうか?

親のせいで子どもが食わず嫌いになるって事も

結構あるのかも知れないね。

ばばの母は、好き嫌いはなく色々な物を食べさせてくれた。

今のばばなら絶対子どもたちに食べさせなかっただろうと思う物も。。。

そのナンバーワンが「豚の血汁」なるもの。

ばばが子どもの頃は、お正月が近づくと、各家庭で豚を潰していた。

梯子に豚を逆さまに括り付けて。。。。

その後に何が行われたかは、なるべく見ないようにしていたが・・・・

容易に想像することは出来る。

その時、豚の血をボールのような物に取って

それでおつゆを作るのだ。たくさんの野菜と一緒にね。

出来上がったおつゆはきっと味噌味だっただろうと思う。

豚の血は固まって豚レバーを炊いたような感じになっていた。

それが美味しくて、何杯も食べていた。

豚の血を調理してくれた当時の親って凄いと思う。

栄養も満点だっただろうな。

今、あの血汁を出されてもとても食べられないと思う。

だんだん無くなっていく郷土料理や親の(おふくろの)味。

釣り上げられたウナギを見ながら、

色々なことが頭を駆けめぐったばばでした。

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