どっちもどっち

6月10日(水)晴れ

「えぇ〜〜と、えぇ〜〜と、なんだったけ、ばば???」

さっきからひっきりなしにじじが、ばばに聞く。

「本当に覚えてないの?

まさか分からない演技をしているんじゃないでしょうね」とばばは何回も念を押す。

じじが、首をひねり、頭をひねって思い出そうとしているのは

先日のHP、「じじの写真集」に何をアップしたかということ。

「動画集には朝の日の出をアップしたんだが、写真集には?????」

とずっと、ずぅぅ〜〜と考えてる。

実は、散歩に出るちょっと前、じじが今日は何をアップしたか

ばばにも教えてくれた。

「写真集」には先日農道脇の畑にひっそりと咲いていた芋の花。

ばばにも教えておきながら、自分はすっかり忘れてしまっている様子。

「確か花だったよなぁ・・」

「食べるのと関係ある代なぁ・・・」

歩きながら、本気で思い出そうとしているようにも見えるじじ。

そこまで言うんだから、ばばから見れば、

じじは分かっていてばばをからかっているようにしか見えない。

(本当に分からないのかなあ・・思い出せないのかなあ??????)

 

でも・・・・・・・・・・

ばばは教えてや〜〜〜らない!

「じじ、もうちょっとで絶対分かるから・・・」と言い続ける。

だって、先日写真を撮った場所を必ず通るのだから、

その時は必ず「あぁ〜〜〜っ、これだった!!!」と思い出してくれると

ばばは期待しているのだったが。

 

しかし・・・・何と、じじは芋の花のすぐ脇を通りながら見ようともしない。

全く〜〜。

先を行くじじに、後から「じじ〜〜題材思い出せた?」と聞く。

「分からな〜い」とじじ。

「ほら、今通り過ぎたでしょ。右側にあったでしょう」

それでも思い出さないらしい。。。。

 

野ボタンの咲いてる道に出た。

「ホラ、この花と色が似ている・・・・・」とヒントを言うと

ほんとう〜〜〜に嬉しそうに「芋の花だぁ〜〜〜」って。

その前にじじは言った。

「父が認知症かどうか検査するために、病院で先生が机の上に

5つの品物を出して、しばらく父に見せた後、品物を隠して

今出ていた品物を何でしたかと聞いたら、一つしか思い出せなかった。

じじも父の子だなあ。だんだん似てくるなあ」って。

「じじ、お父さんは88才で五つのうち一つは思い出せたんでしょ。

もし、お父さんがじじの年なら、もっとたくさん、イヤ、全部思い出せたかも。

88才で20%の正解率。じじは、20才以上若くて50%の正答率。

まぁ、良いってことにしときましょ。クヨクヨしたって仕方ない!」とばば。。。

こういうばばだって、決してじじを笑ってばかりはいられない。

物忘れなんてしょっちゅうだ。

先日テレビである偉い先生が言っていた。

「加齢による物忘れは食事で何を食べたか忘れる。

認知症の患者さんは食事をしたことをも忘れる」って。。。。

ばばは、今のところ食事をしたことは覚えている。

ところが食後に飲む薬を飲んだかどうかあやふやになることが良くある。

夕方になって、薬を飲んだかな?と気になる時は

ずぅっと前(朝)に飲んだような気になることもある・・

と言うことは昨日朝飲んだ?

慌てて食台の所へ行く。

そして薬のパッケージを見る。

飲み忘れ防止のために、ばばは薬の一個一個の上に

黒のマジックインクで日にちを書いてあるのだ。

今日の日にちの所の薬が外されていると一安心。

ところが・・・

薬は下の方から一個ずつ外して飲むようにと

自分で下から日にちを書き込んだあるにもかかわらず

ずっと上の、まだまだ先の日付の薬を外して飲んでいる時もある。

あぁ〜〜心配だ、心配だぁ〜〜。

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