「岸壁の母」ならぬ・・・・・

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4月16日(木)曇り

歌手、双葉百合子さんが歌う「岸壁の母」を聞いた人はたくさんいるだろう。

この歌は第二次大戦後、ソ連に抑留された息子、

舞鶴港で、何年も何年も息子の帰りを待ち続ける母をモデルに

作られたそうだ・・・・・

 

老母は今から28年前に息子との対面を果たすことなく亡くなったそうだ。

母の亡くなった後、息子は上海でレントゲン技師助手として働いていて

生存が確認されたそうだが・・・・・

 

岸壁でいつ帰るとも知れない、愛しいわが子を気の遠くなるほどの年月待ち続ける、

年老いた母の姿を想像すると胸が苦しくなるほど悲しいですね。

 

「岸壁の母」という言葉を、目の前で聞いた。

ばばは、毎日夕方6時前後に病院へ通っている。

体調不良で検査入院した父の食事介助をするためだ。

 

父をはじめ約30人くらいのお年寄りたちが「食堂」と呼ばれる

大部屋で食事をしている。

自力で食事が出来る人もいれば、介助なしではままならない人もいる。

20分ぐらいでサッと完食する人もいれば

1時間半くらいかかる人もいる。

 

昨夕、ばばが父の介助を終えかけた時、食堂入り口の方で

「岸壁の母だね」という声がした。

見ると、車椅子に乗ったおばあちゃんが一人、入り口にいる。

そのおばあちゃんに向かって介助士さんがかけた言葉が

「岸壁の母だね」という言葉。

 

聞くともなく聞いていると、このおばあちゃんは

家族が訪れるのをずっと待っているとのこと。

でも、家族の方はなかなか来れないようで、おばあちゃんは

「子どもが来るまで、ここで待っている」と言い張っている。

介助士さんは「おばあちゃん、今日来なくても

明日になったら子どもさん来るかもよ。

だから、部屋で待っていようか?」と言っている。

しかし、ばあちゃんは「ここで(食堂の入り口)待っている」と

言い張って、なかなか部屋に帰ろうとしなかった。

 

ばばは、このおばあちゃんの事情を全く知らないが

家族に会えない日が続いているのだろう。

 

約1時間、おばあちゃんは動こうとしなかったが

ついに、自室へ帰って行った。

今日は、家族が面会に来てくれるだろうか?

来て欲しいな・・・・・

 

「年をとる」って、悲しいことですね。

死にものぐるいで、子育て・仕事をしていた時期は

「楽になりたい」と思ったことが何度もあった。

でも、退職し「楽に」なってみると、何だかむなしい。

 

ばばが「肩が凝る」と言えば「加齢のせい」と言うじじ。

「どこそこが、調子悪い」と言うと「加齢のせい」で

ひとくくりにされたらたまらない。

ばばが、右手だけ肩から先が痛い。」と言い

原因を話し合っているうちに、パソコンをする時の

右手の位置が悪いのでは?」と言うばばの話しに、

じじは「それは、クリック病かな?」と言う。

クリック病なんて言葉聞いたことないんですけど・・・・・・・

 

「病は気から」という言葉もあるくらいだし

気にしない方が良いのかな?

病院へ行っても貼り薬をくれるだけで全然効き目を感じないんですけど・・・・

2ヶ月近くも続くと、やはり気になる。。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

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