七夕飾りと「ブンニャーシ」

8月7日(金)曇
七夕から一月遅れの今日、
午前中用事があり、ばばは車を車庫から出した。
通りに出た途端、ご近所案数軒の軒先に七夕飾りが・・・・
ばばの暮らす地区では、お盆前の8月7日に七夕飾りを立てる。
ばばの実家集落では無かった行事なので、最初見た時は驚いた。
七夕飾りと言っても、大きな笹竹に、五色のテープを垂らして飾ったり
小さめの輪っかを作って繋げた飾りを吊したりで
特別込み入った飾りは無いような気がする。
それでも、台風の影響で風が少しあるので
飾りがユラユラ揺れて風情がある。

夕方は「七夕流しの雨が降る」って言われるけど
今日も降るのかなぁ?
じじとばばが結婚して、数年経つ頃までは
義母も七夕飾りを作って、門に立てていたが
そのうちに作らなくなった。
ばばは一度も作って飾った事が無い。

ご先祖様は、七夕飾りを目印に、各家庭に戻ると聞いているが
七夕飾りの無い、我が家、ご先祖様は迷わないかな?
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もうすぐお盆だ。
お盆には、ご先祖様にご馳走などを供えるとき
お箸は普段使いの箸でも無く、割り箸でも無く
「ハガ」という特別のお箸を添える。
このお箸は「ブンニャーシ」と言われ
ばばが子供の頃実家集落でも、お盆前には父が準備していた。
「ブン」とは「お盆」、「ニャーシ」は「お箸」。
お箸を作る植物の名前は「メドハギ」と言うそうだ。
我が家には、毎年、お盆前に姉が
「ブンニャーシ」を準備して持って来てくれる。
姉の近所にはメドハギが沢山生えているそうだ。
去年も今頃スーパーで「ブンニャーシ」を売っていた。
ばばが子供の頃は、メドハギの生えている場所へ行き
自分たちで切って来て、お箸を作っていたが
最近は、お箸10本130円位で、スーパーで売られている。
「メドハギの茎は断面が円に近く、
またほとんどの部分で真っすぐに伸びるため、
適当な長さに折るだけでお箸の体裁ができる。
木質化しているため結構丈夫でもある。」
という事も、ばばは数年前ネットで調べて分かり
昔の人達って偉いなぁと思った。

ばばが子供の頃、畑でご飯などを食べる時
ソテツの葉を茎毎手折って、細い葉を全部取り除いて
茎だけにして、それを箸の長さに切って使った事がある。
ある時は、畑や田んぼの周囲にある細い竹を切って
箸代わりに使った事もある。
田んぼの土手にはメドハギも沢山生えていたけど
箸にして使った事は無い。
やはり「メドハギの箸」は「神様、仏様用」と
普段から区別していたのかな?と
今にして思う。
今年も数日前、早々に姉が「ブンニャーシ」を届けてくれた。
「ブンニャーシ」も揃った。

そろそろ提灯や屏風なども出して準備しようかな?

一番の問題は、お盆の料理だけど
今年は、帰省する娘達と一緒に、お団子等作れそうで嬉しいな。
お盆に作る料理も、「いつは、何を」決まっているようで
油素麺とか、おはぎとかも作る。
ばばは、自分たちが普段食べる物を
ご先祖様にも供えようと思っている。

 

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