♪お手々 つないで〜♪他
12月14日(日)晴れ後曇り
我が家の裏門は.鍵をかけたままの方が多い。
今朝も鍵を開けずに、雑用をしていたら
門の外で、子どもの声がする。
普段の日は、小学生が登下校で通るが
日曜日に、小さい子どもの声を聞くことはあまりない。
「誰か、近くの小学生の居るお宅に遊びに行くのかな?」
と思って、仕事を続けていた。
すると、しばらく経って「ガチャガチャ」と門扉を揺する音。
気味悪いな?と思いながらも、昼間だし
子どもの声だし・・・と、カーテン越しに覗いてみると
女の子とおじいちゃんが立っていて、
おじいちゃんが「じじさ〜〜ん」と呼んでいる。
あっ、ご近所のSおじさんと、お孫さんだ。
慌てて鍵を持って門へ行き、鍵を開けた。
Sおじさんは、畑で取れたという
ほうれん草と水菜を持って来てくれた。
「まだ、たくさんあるから、必要な時は取りなさいね」と・・・
「ありがとうございます」とお礼を言ってから
傍に立っているお孫さんに向かって
「おじいちゃんと手を繋いで帰ってね」と声をかけた。
Sおじさんは、ご高齢で足下がおぼつかないし
お家へ帰るには、緩いけれど坂道を上がらなければならないので。
帰って行くSおじさんと、お孫さんを背後から見送っていると
「♪おてて〜つないで〜♪」と口ずさむ声が聞こえた。
Sおじさんが、歌っているのだ。
おじいちゃんに合わせるように、お孫さんも歌い出した。
仲良く手をつないで帰って行く、Sおじさんとお孫さんの姿・・・
見ていて微笑ましかった。
ばばが「おじいちゃんと手をつないで帰ってね」と言ったら
素直にすぐ手をつないでくれたお孫さん・・・・・可愛いね。
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昼から、姉と二人で
母がお世話になっている介護施設のクリスマス会と誕生会に。
回は2時開始だったが30分ほど早く着いた。
既に食堂ホールの椅子に母を始め
誕生日を祝ってもらう8名の方々は座っていた。
廊下から手を振ると、母もすぐ気づいてくれ
両手で万歳をするように振り返してくれた。
職員さんに断って、母の傍らに行くと、ニコニコして
ウン、ウンと何度も頷いてくれた。
看護師さんの話に依れば、
過日の検査以来、箸やスプーンの使い方もきちんと出来るようになり
食事もちゃんと食べられるようになって、
言葉も時々出るようになったって。
良かった!
じじが来られない理由を、ばばが説明すると、
母は何か言おうとするけれど
何と言っているのか、はっきりは分からなかった。
でも、嬉しそうな笑顔を見せてくれただけでも嬉しい!
出し物が始った。
り、最初は徳之島高校生4名による「エイサー」だった。
良く知っている曲だったので、入所者さんの家族の方々は
拍手をしたりしてノリノリで、「アンコール!」と小さく言ってる人もいた。
母も一生懸命高校生を見ていた。
次はフラダンス。
これも「花の徳之島」という曲で夏祭りのパレードなどで良く利用される曲。
その次が元徳之島高校に勤務されていた渡邊先生の弾き語り。
そして、カラオケ・・・と出し物は続いたが
途中、母の方を見ると顔に表情が無く・・・・・
ばばが手を振っても、気づかない。
そのうち、職員さんが母の車椅子を押して廊下へ出た。
ばばと姉も慌てて走って行くと、「疲れたので眠い」そうで、部屋へ戻った。
ベッドに移すと、すぐに眠ってしまった。
職員の方が、母への誕生日プレゼントのケーキを持ってきてくれたが
気持ち良さそうに眠って、起きそうにないので
「夕食の時にでもあげましょうね」と、持って帰ってくれた。
その後は声をかけても、薄目を開けてすぐ寝てしまう事の繰り返しで
何回か声をかけていたら、目も開けなくなったので
「よっぽど疲れたんだろうね」と姉と話し、しばらく母の傍らに座っていたが
3時少し過ぎには帰って来た。
1時間位座っているのも、疲れるようになったんだね。
普通の人でも、座りっぱなしは疲れるだろうから、仕方ないね。
ゆっくり休んで、次は又、母が笑顔でばば達を迎えてくれると良いなぁ。
これからだんだん寒くなるけれど、
入所者さん達が、元気にこの冬を乗り切ってくれることを祈らずにはおられない。