ソーメン汁

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4月27日(火)曇時々小雨

仕事をしていた時、昼食は、何時も栄養満点の給食があったが

退職後は、毎日自分で作らなくてはならない。

給食のありがたさをつくづく感じる。

じじと二人分を作るだけでメニューも、そんなに多い訳ではない。

今日は、ふと思いついて、素麺のおつゆを作ることにした。

何年ぶりか?の素麺汁。

ばばの中で素麺と言えば、母が作ってくれた「アンバソーメン」。

ばばの集落のアンバソーメンは、他の集落のアンバソーメンとはちょっと違う。

ばばが実家近くの職場に通勤していた時、何時も母が「アンバソーメン」を作って

帰りを待っていてくれた。

アンバソーメンの作り方はいたって簡単。

素麺を茹でこぼし、麺を洗わず、熱い鍋に戻し油を適量入れて全体に油を絡めたら完成!

もろもと素麺に塩味が付いているので調味料などいっさい入れなくても良いけれど

たまに、だしの素などを少量振り入れたりもしていた。

本当に素朴な料理とも言えない料理だけど、ばばにとっては正に「おふくろの味」。

懐かしいなぁ・・・・もう、母のアンバソーメンを食べることは二度とない。

ばばが郷土料理で習ったアンバソーメンは・・・・・

素麺かうどんを前もって茹でておき、炒り粉だしで作ったスープに

野菜や豚肉・カマボコなどを入れて、前もって茹でてあった麺を鍋に戻しスープと絡めて完成!だった。

ばばは、郷土料理で習ったアンバソーメンをちょっとアレンジし素麺汁を作ることに。

まず少量の油でイリコを炒め良い香りがしてきたら水を入れる。

次に、人参やキャベツ、タマネギ・椎茸などあり合わせの野菜と肉、油揚げ等を入れて

軟らかくなるまで煮て、塩や醤油で味を調える。

スープを作っている間に別鍋で素麺を茹でておく。

(卵をスープに割り入れて固まるまで煮たり、卵焼きを作って細く切り麺の上にのせても。)

ばばは、卵をスープに入れて固くなるまで煮た。

丼に素麺を入れスープをかけて、いったんスープを鍋に戻し改めて熱いスープを注ぐ。

ネギもタップリ乗せてね。

さぁ、熱々の素麺汁召し上がれ。

じじが、素麺汁を食べながら「花徳のばあちゃんの味だね。美味しいよ」と言ってくれた。

ばばは「母をほめてもらって嬉しい。ありがとう。」と答えた、

続けてじじが「娘たちは、ばあちゃんのアンバソーメン憶えているかなあ・・・」と言った。

小さい頃から、毎週一回ばばの実家に通い母は、いつもアンバソーメンを作って食べさせてくれた。

娘たちもきっと憶えていると思うな・・・・・。

食べ物にまつわる思い出は多いけれど・・・・・

今になって思えば、もっと母から料理を習っておけば良かった。

母が作ってくれた「フゥチムッチ(ヨモギ餅)」「アンバムッチ(アブラ餅)」「チー汁」

「漬け物」「煮物」・・・・今となってはもう叶わないけれど、素朴だけど美味しかった母の料理。

ばばは、娘たちにどんな料理を教えただろう?

これからでも、娘たちにレシピを残しておかなくちゃ。

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