ア〜ッハッハッハ、ワ〜ッハッハッハ。

4月10日(金)晴れ時々曇り

ア〜ッハッハッハ、ワ〜ッハッハッハ。

笑っているのは母・じじ妹夫婦・そしてばば。

笑われているのはばば。

笑われているばばも笑っている。

何で???

 

過日、妹夫婦が遊びに来ていた時のこと。

その日ばばは、食パンを買いに行く日だったので

みんなで昼食後、コンビニへ行った。

少し肌寒いかな?と思ったのでTシャツの上に

短い袖付きのベストを重ねた。

このベスト、実は娘からのお下がりならぬお上がり。

「お上がり」なんて言葉あるのかな???

色もグレーベージュ系で,丈も短いし、デザインも気に入っているので

時々着ているばばである。

 

その日も何気なくベストを重ねてコンビニへ行き

無事「ホテル食パン」を入手し帰ってきた。

 

そして、自宅へ上がる前に両親宅へ寄った。

少しおしゃべりをして、自宅へ上がろうとした時、

妹のご主人、Y兄さんが「ばばちゃん」と遠慮がちに声をかけてきた。

「んんっ?」とY兄さんを見ると「肉親だから言うんだけど・・・・・・・」と。

ちょっと遠慮がちに言う。

「何?何?」

妙に改まったY兄さんの言葉が気になるばば。

そして次にY兄さんの口から出た言葉が

「ばばちゃん、ちょっと言いにくいんだけどベストの背中の上の方に

何か付いてるよ。そして脇の方も、ちょっと変・・・」。

その一瞬後、文頭の「ア〜ッハッハッハ、ワ〜ッハッハッハ」が始まったわけ。

 

実は、ばばがお気に入りのベストを裏返して着ていたのだ。

後襟元には白い小さなリボン?のような物が付いているし

左脇には下の方に補充用のボタンが付いている。

縫い代もはっきり分かる。

 

まぁ〜〜、ばばったら!!!ベストを裏返しに着たまま

コンビニへ行き行列に並んで支払いを済ませ帰ってきていたのだ。

何人ばばの裏返しに気づいた人がいただろうか?

 

知らない間は何とも思わなかったのに、

Y兄さんの一言で全身が震えるほどの恥ずかしさと

止まらない笑いがこみ上げてきた。

妹が笑う!

Y兄さんが笑う!

母が笑う!

そしてお間抜け張本人のばばも負けじと笑う!

妹夫婦とばばは訳が分かって笑っているのだが

少し耳が難聴気味の母はみんなが笑うので訳も分からないまま笑っている。

そして「何?ばばちゃんの上着私にくれるって?」って

トンチンカンなことを言うので周りはますます笑う。

説明するのも面倒くさいので、4人してお腹の皮がよじれるほど笑った。

3人は訳が分かって笑っているけど、母は何を思って笑っているのだろう?

と思うと、又可笑しくなる。

 

自宅に帰ってじじに先ほどのことを話すと

「じいちゃんは加齢で頭が悪くなり、ばあちゃんは耳が悪く、ばばはついに脳をやられたか」

と、これまた冷たいことを言って大爆笑。

ばばも、又怒るどころか一緒になって笑ってしまった。

両親はばばより遙かに年齢も上だから少しぐらい物忘れや難聴があっても仕方がない。

でも、ばばの行為は自分でも笑うしかなかった。

 

あれから1週間たっても、思い出すと笑ってしまう。

 

思い出し笑いをしながら今朝は先日とは違った白のベストを着た。

ファスナーを閉めようとして違和感を感じたばば。

よくよく見ると、今日も又裏返しに着ていた。

出かける前に気づいて良かったぁ〜〜〜。

 

ばばが若い頃、今は亡き大好きな父が話してくれたことを思い出す。

ある日、父は闘牛大会を観戦するために朝薄暗いうちに家を出たそうだ。

しかし、途中まで行った時、着物を裏返しに着ていることに気づいた。

父はすぐ家にとって返し、着物を着直して又出直したそうだ。

子の父にしてこのばばあり・・・・かな?

亡き父を懐かしく思い出したばばです。

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