○○も煽てりゃ

4月14日(水)曇り

昨日朝、食事をしながら「○○も煽てりゃ・・・っていう諺があるよね」

という話題になった。

○○に入る動物は何だってっけ?と言う事で、じじはすぐに「シリ様」に聞いた。

結果、「猿」と「豚」だって。

?「猿も煽てりゃ木に登る」

?「豚も煽てりゃ木に登る」・・・意味は違うらしいけどね。

ばばは、煽てられなくても、入学前から木に登ってた事を思い出した。

実家には集落で1,2番位大きなガジュマルの木があった。

その木に登り、年上の先輩達と一緒に遊んだり勉強したりしていた。

稲刈りの後、脱穀作業や籾干しを家の庭でする時は

コンクリートの屋根に上って寝転がって、下で作業している両親や

兄弟に見られないように、サボっていた。

今思えば、いくらサボりたいからと、暑い季節、焼けつくような

コンクリートに寝そべるって・・・

本当に手の付けられない怠け者だったんだね、ばばって。

又、友人宅の近くに、コンクリート製の大きな貯水槽のような物があって

片隅だけ、正方形に開いていて、中を覗く事が出来たが

その貯水槽にも上って遊んでいた。

母校の小学校にも大きなガジュマルの木があって、その木にも途中まで登っていた。

何で?学校でまで、木登りしていたんだろう?

根っからの野生児だったんだなぁと大人になって思うようになった。

怠け者だったばば、その反動か?今はチョコマカチョコマカ

動き続けていて、子ども達が帰省した時は

「お母さんも、少しゆっくり座っていたら」と言われた事がある。

でも、動いている方が楽しいから、庭でも、室内でも

何故か動き回っている事が多い。

こんなばばが、ここ2週間位かなぁ?

次から次へと「ふくれ菓子」=「ソーダムッチ」を作っている。

多い日には、直径28センチ位の「ふくれ菓子」=「ソーダムッチ」を4個も作る。

かと言って、自分は一口も食べない。

たまたま、作った「ふくれ菓子」がフワッフワで大好評で

何名かの方から褒められた。

ソーダ餅

島外の方からも「どこそこのデパート地下で売っている

似たようなお菓子よりも、ばばちゃんの作ったのが美味しい」って。

「アンバグチ」=「極端なお世辞」だと分かっていても

(そんなに美味しいの?)と、半信半疑になったり。

我が家のじじも「アンバグチ=お世辞」が上手!!

じじも、「今度のソーダ餅、本当に美味しい!」と何回も褒めるので

調子に乗って、何個も何個も作り続けたら・・・・・

ついに、画像右のヘンテコリンなのが出来た。

きっと、調子に乗りすぎて小麦粉と餅粉の量を逆にしたか?

ソーダと間違えてベーキングパウダーを使ってしまったか?

左側のがフワッフワできれいな黒糖色なのに

右側は(じじ用にカットした画像でごめんなさい)、膨らんでもいないし

色も白っぽくて、表面はゴツゴツ・・・・今まで、こんなソーダ餅作った事無いよう〜

煽てられても謙虚にならなきゃ・・・・

そう言えば、じじも、ばばが作る料理も、たまに褒めちぎる。

ばばは、自分が料理がうまく出来ない事は百も承知だから

すぐに「ま〜た、じじがアンバグチ使って。そんなに油っこい物食べさせたっけ?」と反撃する。

口に油を塗りたくったように、なめらかに(大袈裟に)褒めてくるから

これは、絶対嘘(アンバグチ)だと分かる。

ばばは、中学校まで、農業の手伝いは年中していたけれど

料理らしい料理はした事が無い。

当時は、ネットとか料理本とかも周囲には無かった。

そんな、ばばが、初任で喜界高校に赴任した兄と

一緒に生活をするようになった。

「兄さんと一緒に自炊しながら高校に行きなさい」という

両親の勧めで、ぎりぎりで志望校を変え、喜界高校へ行った。

それまで料理なんか作った事も無いばばが、4月から

兄と2人分、食事を作り、お昼は弁当まで作らなければならなくなった。

現在のように、スーパーもコンビニも無い時代。

食材を買う為に、徒歩で隣集落まで行かなければならなかった。

今になったら、当時、味噌汁ぐらいは作れただろうけど

おかずは何を作っていたんだろう?

ばばはまだしも、兄は同僚とお弁当を食べる時間

恥ずかしい思いをさせただろうな・・・申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

ある時、ある先生から「○○、あなた自分だけ太らないで

兄さんにも、もっと美味しい物食べさせてあげなさいよ」と言われた事は

今でも忘れられない。

高校生時代、きっと、ばばはふっくらしていたんだろうが

兄は痩せていたから。

当時、兄の同僚がうちに遊びに来る事もあったが

ばばは、どのような接待をしたんだろう?

当時、家にコーヒーメーカーも無くて、コーヒーなんて飲んだ事も無かった。

妹の料理と手作り弁当を3年間、文句1つ言わず食べてくれた兄。

本当に申し訳なくて、謝りたいけれど、兄は、もういない・・・・・

当時と比べたら、料理情報もあふれかえり、食材もいくらでも手に入る現在。

でも、やはり、ばばは洒落た料理など作れない。

毎日毎日、同じような料理のオンパレード。

だけど、じじも一切文句は言わないので、ありがたい。

じじに煽てられなくても、美味しい料理が作れるばばだったら良いのに・・・・

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