来た道、行く道

2月11日(木)曇り風強し

昨日までとはうって変わり、曇天、そして風が強い徳之島です。

今にも雨も降りそう・・・・と思いながらも、ばばは洗濯をして

一旦軒下に干したものの、一番長い竿だけは室内に。

1時間くらい経って、軒下の洗濯物を触ると、陽ざしは無くても

風でほぼ乾いているので、慌てて室内の竿も軒下に出したけど・・・

「こんな日は撮影に行っても、鳥たちも草むらに隠れて出て来ないだろう」

と、じじも、撮影にも出かける事が出来ず。

家の中でも出来る事はいくらでもあるからね。

さて、じじとばば、いつも漫才みたいな事やっているけど、昨夕も・・・

我が家でお風呂の準備をするのは(と言っても湯を入れるだけ)じじの仕事で

お湯を抜いて、浴槽を洗って、次にすぐ使えるようにするのは、ばばの仕事。

昨夕も、夕食前、「じゃ、お風呂のお湯入れるね」と浴室に行ったじじ。

その後すぐ「ばば〜」と呼ぶ声がしたので、浴室の戸を開けると

じじが「僕って本当にバカだな。お湯を入れに来たのに

洋服脱いで、お風呂に入ろうとしていた」って笑っている。

ばばもつられて爆笑すると「今夜は、もう、お湯張らないでシャワーで済ませるわ」って。

無意識に行動するんだろうねと思いながら、ばばも自省。

ばばは夕食を終えた後にシャワーを・・・と思ってゆっくり。

じじより先に食事が終わったので、シャワー使おうかな?

と思っていたんだけど、大きな完熟タンカンが目に入ったので

「食後の果物〜〜」と、タンカンを半分にカットして

再び席に座ると、じじが「ミカン星人ばば、最高に幸せそうな顔してる」

と言うので、何故か又おかしくなって、ふたりして大笑い。

よっぽどばばが嬉しそうな顔していたんだろうね。

それにしても、何で、こんな事で笑うの?と思うと、又おかしくなって・・・・

最近のじじとばば、ちょっとおかしい。

いや、ばばは、ずっと以前からおかしい。

今言った事や、次にするべき事を忘れてしまう事が多々。

きっと、認知症が始まっているのかな?とちょっと不安になったりもする。

「認知症」という言葉を知ったのは、大分前だけど

ばばが子どもの頃は「認知症」という言葉は聞いた事が無かった。

当時は周囲の大人が「ドーモウ」という言葉(方言なのかなぁ?不明)を

つかうのを時々聞いていた。

ばばが小学校低学年の頃だっただろうか?

ある高齢のおじいちゃんが家を出たまま、

数日家に帰らないという出来事があった。

おじいちゃんと言っても、60代だったか?70代だったか・・・

その時は、集落中の人達が協力して、彼方此方おじいちゃんを捜し回った。

子どもながら、そのおじいちゃんは知っていたので

「早く見つかると良いなぁ」と思っていた。

捜索が始まって、ほどなくおじいちゃんは見つかった。

そのおじいちゃんは、ばばが母と、よく洗濯に行っていた

山の中を流れる川を渡り、更に山奥へ入り

山の洞穴のような場所でじっとしていたって、大人達が話すのを聞いた。

そして、そのおじいちゃん「少しドーモウしているのかな」という事も話していた。

「ドーモウ」という言葉、後になって考えてみたら

「軽い認知症」という意味だったんじゃ無いかなぁ?と思うようになった。

ちょっと外出して、帰宅しようと思ったら帰り道が分からなくなって

あちらこちら歩き回っているうちに、とんでもない方向へ行ってしまい

家に帰れなくなって、山の中でじっとしていたのでは無いだろうか?

ばばの母も、80歳を超えて、ある友人宅へ行った時の事を

話してくれたことがある。

その、母の友人宅は、ばばの実家とは真逆の位置にあった。

ばば実家が東の外れ、その友人宅は西の外れ。

でも、徒歩でも5分以内では行けたと思う。

母は、その友人宅へ行き、楽しい時間を過ごし

いざ、家に帰ろうと友人宅を出たが、暫くして

どの方向へ行けば自宅なのか、分からなくなってしまったそうだ。

そこで、通りかかった人に「私の家は、どちらへ行けば良いのでしょうか?」

と聞いて、帰宅したそうだ。

当時、集落の大人の人は、集落内の家なら、

ほぼ知っている環境だったから良かった。

こういう事が、しょっちゅうあるわけでは無かったらしい。

母が話してくれたのは、この話しだけだった。

今で言えば、軽い認知症だったのかも知れないけど

その後の母、笑えるような面白い事を

たまに話してくれることもあった。

ばばが仕事帰り、実家に寄ると、

ばばには見えない物が見えると言って、ビックリさせたりもしたが

他の人には見えない物が見える・・・・

なるほど!ばばも同じような事を言って、じじに笑われるけど

母の血を、しっかり引き継いでいるのだろうか?

ばば本人は、思い込みが激しくて

枯れ枝を見ても、珍しい鳥に見えて、興奮しながら友人にもアピール。

必死に写真を撮りまくり、画像を確かめるとガック〜〜〜ン!!!

友人にも、後で謝ったりする事も。

サシバ

※上の画像は、過日、友人宅近くで経ったサシバです。

 最初「鳩?」とか言いながら、飛ぶ姿などから、サシバかミサゴだと思って撮影。

 帰宅後、じじに聞いたら「サシバだよ」って教えてくれた。

今朝もじじが「子ども叱るな来た道だ。年寄り笑うな行く道だ

という言葉があるよなぁ、今実感できる」と言った。

まさに、ばばもその通り!

今現在の自分とじじを肯定しながら、日々過ごして行かなきゃ!

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