やっと行けた
4月11日(土)晴れ後曇り
ずっと前から行こう,行こうと思っていた畑へ行って来た。
義父が元気な頃は、この畑で芋や色々な野菜を作っていた。
出勤前に畑へ行き、野菜を収穫したり、手入れをしたり
一仕事終えて帰って朝食後、職場へ出勤していた義父。
畑は結構広いので、四季折々の野菜が沢山出来ると
ご近所さんや兄弟姉妹の所等にも配っていた。
休日など、畑へ行く時は、まだ幼かった我が家の娘達を一緒に連れて行き
作業をする間に近くで遊ばせたりもしてくれた。
高齢になった義父が畑仕事が出来なくなってからは
「畑を使わせて欲しい」という人に貸して、
ここ10年以上は、サトウキビ畑になっている。
ばばが畑へ足を運ぶ事は殆ど無かったが
ここ数ヶ月「畑へ行ってみたい」と思い続けていた。
それは、友人が「お父さんの畑にカニステルが20個位も出来ているよ」
と、教えてくれたから。
カニステルについては以前も書いたが
「カニも食べずに捨てるほど不味い果物」という所もあるらしく
我が家でも、じじは一切食べようとしない。
ばばは,大分前、友人が完熟したカニステルの実を持って来てくれ
初めて食べた時、濃厚で、まぁ、まぁ、美味しいと思った。
数ヶ月前、じじが出先から綺麗な実を2個もらい
又,ばばの友人が「お父さんの畑のカニステルが落ちていたよ」
と、数個持って来てくれた。
毎日見える場所に飾っていたが、2個が日に日に黒っぽくなってきた。
あらっ!食べ頃逸しちゃったかな?と思いながら
パカッと割って食べてみた。
不味い!!!
なるほど!この味なら、カニも食べないだろうなと思いながら
菜園の隅っこに投げ捨てた。
残った数個は台所に持って行き、又、毎日目の届く所に置いた。
少しずつ,色が黒くなってきている気がする。
食べ頃かな?と思いつつも、過日の,あの不味さを思い出し
まだ置きっぱなし。
そんなカニステルだけど、20個位実が付いているという木を
自分の目で見に行きたい!
そして、写真に撮ってきたい!
思い続けて数週間。
畑のサトウキビ刈り取り作業もとっくに終わって、
ハブの危険も全然無いと知人が言った。
昨日、夕方、用事を済ませた後、畑へ行ってみた。
友人が案内してくれ、なんの危険性も無くスムーズに木の前に到着。
ばばは、カニステルってヒョロッとした高い木を想像していたが
そんなに高くも無く、ばばが手を伸ばせば上の方まで届く位の樹高だった。
葉っぱも生い茂り、立派なカニステルの実がたくさん付いている。
大きめの実を触ってみたら、まだまだ固かった。
あ〜〜、カニステルって,こういう風に実が付くんだね・・・・
この木を義父も毎日のように見ていたのかなぁ?
等と思いながら、もしかしたら?今、ばばが立っている場所に
義父も立って農作業をしたかも知れない・・・等と、義父の事を色々思い出した。
このカニステルの木、義父が植えたのだろうか?
だとしたら、どんな経緯から植えたんだろう?もう、聞く事は叶わないけれど
リンゴ等のように美味しい果実が出来るわけでもないカニステルの木。
畑の片隅で、じじや、ばばよりも、ずっとずっと長生きするだろうな。
義父が残してくれたカニステルの木に、ばばの大好きな柑橘類が実るんだったら・・・・
等と、あり得ない事を思いながら畑を後にしたばばでした。
実は全然美味しくは無いけれど、心の片隅にカニステルの木の事は止めておこう。。。。