野次馬→お節介?→感謝
8月24日(土)晴れ
今日も洗濯日和・・・・ほんの数秒雨がぱらついて軒下に取り込んだが
すぐ庭干しにし、数時間でお日様の匂いがする洗濯物を取り込み
あれや、これやでチョコチョコ動き回り、パソコンの前に座った。
ちょっと前の話になるけど、ごめんね。
去る11日は徳之島の夏祭り「どんどん祭り」のパレードがあり
夕方、じじ、姉と3人で出かけ各団体の御輿や踊りで気分も高揚し6時半を回る頃帰宅。
さて、少しリラックスタイム・・・と思った時、我が家の車庫付近でブ〜ッ、ブ〜ッ、ブ〜ッ
ガガガガガガガッという異音が。
県道で何かあった?と3人とも車庫前に走った。
すると、1台の軽乗用車が正に我が家の前の道路に止まり、運転席では若い青年が
必死にハンドル操作をしているようだった。
車の横には、ばば達より少し年配の女の方がオロオロした様子で車を見守っている。
車中の青年の必死な様子を見て、じじが道路を横切り車へ走り、話を聞くとギアが入らない?とかで
車が全く動かないらしい。
女の方は、左折しようとしたが急に車が動かなくなったと話した。
不幸中の幸いと言おうか、車は道路の左端の方で停まってはいた。
しかし、この道路も結構車の行き来はある。
じじが青年から話を聞き、運転席に乗ってハンドル操作など色々やってみたが
大きなエンジン音?を響かせる物の、車は動かない。
「どうしよう?どうしたら良いんだろう?」と女の方はオロオロ。
その日は日曜日で、その上、お祭りパレードの直後。
修理屋さんでも空いている所は無いだろう。
じじ、若い青年、車の持ち主の女の方、ばば姉、ばば、5人いてもどうしようも無い。
車を押して、少しでも邪魔にならないように動かそうとするも、全然動かない。
ばばと姉は、ただ見ているしか出来ない。
ふと、日曜日でも、お祭りでも、警察に連絡したらどうだろう?と一瞬思ったばば。
女の方も同じ事を考えたみたいで、すぐ警察に電話した。
その後も、ご近所さんの若い青年や、じじの同級生、たまたま通りかかったじじの同級生
通る車の運転手さん等にじじが声をかけ、協力を依頼し、
何とか車を移動させようと試みたが動かせない。
車の後ろを力一杯押してもダメで、それならばと車の前に回った左右に分かれ持ち上げようとしてもダメ。
四苦八苦しているうちにパトカーが2台到着し、車の持ち主に色々話を聞き
その後、警察官も一緒になって移動作戦。
パトカーが駆けつけた時点で、最初から奮闘していた若い青年は
「僕はこれで失礼して良いですかね」と、車に誰か乗せていたらしく、何処かへ走り去った。
警察官ふたり、じじと同級生ふたり、ご近所の若い青年の男性6人が「セ〜ノッ」で
息を合わせ、車の後部を押すと・・・動いた!!!!
ほんの少しだけど。
それを何回も繰り返し、やっと交通の妨げにならないと警察官が判断した場所まで移動成功!
ほんの数メートルだけど、男性陣は疲労困憊の様子。
女の方は何度も何度も「ありがとうございます、ありがとうございます」と深く頭を下げ続けた。
車も無事移動できたし、警察官が「車の持ち主と色々話を始めたので、じじ、姉、ばばも撤収。
次の日は、月曜日で、ゴミ出しの日だったので、車庫前に行ってみると、車はまだ昨日の位置に停まったままだった。
「修理屋さんも開くし、早く修理できると良いな」と思いつつ、
10時過ぎ用事で倉庫に行く途中、又、車の方を見ると修理屋さんか?
作業着姿のふたりの男性の方が車の近くに立っていた。
「良かった・・・」と思い、じじにも報告した。
それから数日経った朝、玄関で女の方の声がした。
出ると、あの車の持ち主の方が紙袋を下げて立っておられ、それをばばに差し出しつつ
「先日は、本当にありがとうございました。お陰様で助かりました」と頭を下げた。
恐縮したばば、「どうぞ、お気遣いなさいませんように」と紙袋を戻そうとしたが
「ほんの気持ちです.是非受け取って下さい。」と・・・・・
お話によると、お住まいは我が家から徒歩数分の所にあるらしく、
お名前まで教えて下さり「これからもご近所さんとして、よろしくお願いします」と
ご丁寧に挨拶して下さり、帰って行かれた。
何だか申し訳に様な気もしたばば・・・・
じじに話すと、じじも恐縮していた。
ばばは、ただ見てるしか出来なかったのに、ばばにも丁重にお礼を言われ、恥ずかしくさえ思った。
「ほんの気持ちです」といただいたお菓子は、コーヒーのお供に毎日いただいた。
いただく度に、あの日の事が思い出され、じじは「僕、お節介したのかな?」と言うので
「そんな事は無いよ。あの女の方は心から感謝して下さったのよ。
困っている人を見て、自分が出来る範囲で助けた事は絶対お節介では無いよ。
(情けは人のためならず)って言うでしょ。じじが困った人を助けてあげたら
じじが困っている時、又誰かがじじを助けてくれるよ」とばばは言った。
行きすぎたお節介はいけないと思うけど、あの日、じじが駆けつけ
ご近所さんや同級生にも声をかけ力を合わせて故障した車を移動させた事は
お節介なんかじゃ無い。
たまたま通りかかった同級生も、親しい友人だったから声をかけやすかったんだよね。
じじが駆けつける前に、故障車の運転席で奮闘していた青年・・・
パトカーが来て、「もう安心、大丈夫!」と安心して、自分の目的地に向かったのだろうが
せめて、車のナンバーを覚えておけば良かったなぁ・・・と、思った。
偉いよなぁ・・・あの青年、まだ20代のように見えたけど・・・
今年のどんどん祭りは、その後の出来事で、思い出深い物となりました。
※ 画像は、どんどん祭りパレードの一コマです。