やさしさ ありがとう
5月18日(土)曇り時々小雨
今日も梅雨空の徳之島です。
今朝、「感動した!」と、じじが言った。
「何で?何に感動したの?」と聞くと・・・・
昨夜8時前だったかなぁ?突然、電話が鳴った。
見ると、病院から。
何で?夜に電話が来るなんて・・・もう、胸がドッキン、ドッキン。
じじに出てもらった。
暫く「はい・・」とか、「分かりました・・」とか、やりとりが続いている。
電話が終わって、「何?何だったの?」と聞くばばに
「○○先生からだった。明日、隣町で会があるので11時頃まで
病院に来て欲しいんだって」とじじ。
じつは・・・1週間ほど前だったかな?
じじは、ある注射をしてもらうついでに、採血もしてもらったそうだ。
その結果が今日分かるので、今日は病院へ行く日だった。
「なるべく早く受け付けしてもらい、早めに先生の説明聞いてくれば良いね」と
夕食時も話していたところだった。
「じじが感動した!」と言ったのは、わざわざ主治医の先生から直接電話があった」
からだそうだ。
そう言われてみれば、そうだね、普通、病院からの電話って
看護師さんとか、事務所からの電話が普通だものね。
その先生は患者さんに対する対応も、とても親切なんだって。
ばばは、去年、ある先生から頭ごなしに叱られ,病院を変えたばかりだたから
患者さんに親切に接して下さる先生って、本当に有り難いと思った。
お医者さんは,勿論医療技術に長けているに越したことは無いし
それが大事だけど、病院へ行く人は体調不良で行く。
だから、患者さんや家族の辛い気持ちにより添える先生は,本当に有り難い。
昨日は、義母の4回忌命日だった。
ちょうど4年前の事を思い出したばば。
ずっと入院中だった義母の容態が悪くなり、義妹夫婦も,我が家に帰省していた。
早めに夕ご飯を終え、その日は、ばばが義母の様子を見ながら
1時間位、付き添いに行く日だったので徒歩で出かけた。
病院へ行き、義母の病室に入るととても苦しそうに呼吸をし,呻いている姿にビックリした。
看護師さんが、色々処置をして下さっていたが「もしかしたら、今夜が山かも知れません」と言われ
続けて「他のご家族の方にも連絡した方が良いと思います」とも言われた。
動転したばばだったが、すぐ、じじや義妹夫婦に連絡し病院へ来て貰った。
すると、看護師さんが義母を個室のような部屋に移して下さり
「ゆっくりとご家族で最後の時間を見守り、お過ごし下さい」と言った。
じじとばば、義妹夫婦4人で義母のベッドを囲み、じぃっと見守っていた。
ほどなく・・・・苦しそうに息をしていた義母の呼吸が緩やかになり,
呻き声も出さなくなり、やがて呼吸が止まり・・・先ほどまでとは打って変わり
穏やかな表情になって、義母は旅立った。
辛かったけど、子供4人で母の最期を看取ることが出来て,本当に良かったと今でも思う。
4年経ったけれども、あの時の看護師さんの行動、言葉には感謝しか無い。
義母を、わざわざ静かな別室に移して下さり、家族に寄り添い、共に義母の最期を看取って下さった。
義母が亡くなって、数ヶ月経ったある日、あるお店に行った時、
店の外で、あの親切な看護師さんにばったり会った。
ばばの方から駆け寄って、母の最期の日にお世話になったことを話し
感謝の気持ちを伝えた。
看護師さんは、にこにこ笑って「自分の仕事ですから」とおっしゃった。
今まで沢山の看護師さんや、病院の先生にお世話になったけど
あの看護師さんの事は一生忘れないと思う。
病院でも普段の生活でも、感謝でき、尊敬できる人との出会いって
自分の人生の「宝物」だと思うばばだ。