単身赴任
4月26日(金)晴れ
昨日とは、うって変わった晴天だったので、起床後、すぐ洗濯開始。
朝食後、すぐに干して・・・干し終わったら東の空に灰色の雲がいっぱい。
「室内に取り込むべきか?」迷いつつ、外干ししていたら
又青空が広がって・・・・気持ち良く乾くぞ!
昨日は、豪雨の合間を縫って文化会館へ行った。
「第27回 ゆめ ときめき しじゅうにこにこフェスティバル」が開催され
3時からは演芸発表もあるというので、出かけた。
毎年出かけているけど、内容は各地域毎に踊り、三味線やギター、ハーモニカ演奏
島唄、舞踊(フラダンス等)等がある。
出場者は、ほぼ70才以上の方々。
昨日は悪天のため、出場を予定していた地域でも欠席する所もあったが
それぞれのプログラムとも、楽しく会場は盛り上がった。
ただ、残念だったのは、やはり豪雨の影響で観客が極端に少なく
会場はガラガラ・・・舞台上では一生懸命演舞される方々に申し訳ない位だった。
舞台発表の前に、毎年、警察署の方から交通安全係?の方が来場され
高齢者向けの講話をして下さる。
昨日は「全ちゃん」というお人形さんも登場し
女の方が腹話術をしながら「交通安全について」色々話して下さった。
初めの講話は、男の方が色々話して下さったが、
ばばは「単身赴任」という言葉に引きつけられた。
話をされた警察の方も、鹿児島市の方から単身赴任されているとの事で
お子さんと、奥様は鹿児島の方で学業やお仕事を頑張っているそうだ。
その、お巡りさん、徳之島へ単身赴任され、料理も掃除も全て自分でしなくてはならなくなり
改めて奥さんのありがたさを認識されたそうだ。
年に数日は休暇が貰えるので、鹿児島へ帰省されるそうだが
その時は、今まではしなかった「皿洗い」等も率先してやり
奥さんのリクエストで「包丁研ぎ」とか、出来る事は協力してやるようになったって。
我が家の場合は、ばばが3年間島外へ単身赴任した。
最初のうちは寂しくて、夕方、夕日を見ては泣き、鏡に映る自分の顔を見ては泣いていた。
ばばがいない間、じじは母のお世話になった。
部活動指導で帰宅の遅いじじの為に、父の分とは違うメニューなども準備してくれていたそうだ。
又、帰りが早い時も、たまにはあるので、母は一品おかずを作る間
じじと父は晩酌もするので、刺身を必ず付けてくれたそうだ。
父は、刺身はそんなに好きではなかったけど・・・・
それから、ほぼ毎日、じじの夕食には刺身が付くようになり、じじは刺身大好きに。
ばばが単身赴任するまでの我が家では、刺身を買うのは家庭訪問の時とか
お客様が見える時、誕生会とか父の日、母の日、敬老会など家族イベントがある日だった。
ばば自身が刺身を全く食べられないので、買う気が全然無くて・・・・
子供達も、刺身は好きだったかも知れないのに。。。
単身赴任の間、ばばは、じじ両親には感謝してもしきれないほどお世話になった。
又、じじや子供達に寂しい思いもさせた。
単身赴任を終えて戻った時、先述のお巡りさんのように
「配偶者の為に出来る事は協力する」という優しさはなく
「我が道を行く」横着ぶり。
単身で赴任して行ってすぐは、朝晩、寂しくて泣いてばかりいたのに
任期が終わる頃には、あと数年、島に戻る事を延期したいとさえ思っていた。
それだけ、赴任した地域の皆様方が優しくて、職場も最高の人間関係だった・・・
という事もあるけれど、時間が経つと「ひとり暮らしって、こんなに楽なのか〜」
という思いにもなっていたから。
家庭人失格のばばだったなぁ・・・
あの我が儘な自分が、まだ心の片隅にいるようで、たまに怖くなる・・・
昨日、お巡りさんの講話を聞きながら、約20年前の「単身赴任」を思い出したばばでした。