夜のお客様

3月2日(金)晴れ後曇り
カラスに罪は無いけれど・・・昼食後、激しいカラスの鳴き声が。
以前も書いたと思うけれど、ばばが子どもの頃、実家集落では、
「カラスが鳴いたら人が亡くなる」と言われていた。
父が亡くなった日も、家の裏の上空でカラスの群れが
異常な鳴き方で鳴いていたって、親戚のお姉さんが言っていた。
結婚して、今の場所で暮らすようになっても
やはりカラスがあまりにもうるさく鳴くと、何故か気になる。
特に、じじ両親が入院していた当時は、
家のすぐ側の電柱などの天辺でカラスが鳴くと
不吉な気がして、言いようもなく不安になったりしていた。

今日もうるさいカラスの声を聞きながら、じじと色々話し
♪カラス 何故鳴くの カラスは山に
可愛い 七つの 子があるからよ♪の歌詞で
「七つのって七羽のって言う意味だよね」・・とばばが言うと
じじが「いや、カラスの年齢で七歳という意味かも知れないよ」と
訳の分からない事、言ったりして、笑ったけど。
そうこうしているうちに、カラスは何処かへ飛び去ったらしく
鳴き声も聞こえなくなって、ホッとした〜。

ウグイスなどは鳴くと「春が来た〜」と喜ばれるのに・・・・
カラスは、あまりに鳴き声がうるさいから?か
カラスが鳴いて喜ばれるって、ないような気がする・・・

我が家は、薄暗くなると門扉を閉める。
夜にお客さんが来ることは、ほぼ無い。
昨日は「もう、宅配さんとかも来ないだろう」と、早々に鍵を閉めた。
お風呂にも薄明るいうちに入ったし、後はゆっくり食事して・・・
とか思っているうちに時間は過ぎ、周りも暗くなってきた。
その時、電話が鳴った。
受話器を取ると「○○です。ばばちゃんのお家に間違いないですよね。
今日は仕事ではなくて、私用で来て、今車庫の前にいます」と言う。

過日、朝早く我が家に自家農園で収穫したサニーレタスや春菊を届け
メモを残して帰ってあったMちゃんだった。
慌てて外へ出て、鍵を開けると、そこにMちゃんが立っていて
ばばは「ウギャァ!!!」と叫んだか覚えていないけれど
Mちゃんが「ばばちゃん、ごめんなさい、ごめんなさい!
ビックリさせてごめんなさい!」とばばを抱きかかえんばかりにして謝る。
いやいや、大げさな声を出してしまったばばこそ、ごめんなさい!」
と言いながら、すぐ壁側の電気のスイッチを押した。
すると、Mちゃん、又しても「ごめんなさい!前に電気のスイッチが
入り口にもあるって教えてもらったのに・・・」と謝り続けるMちゃん。
お互い謝り合いつつ・・・Mちゃんが「これ・・・」と言って
ばばに袋を差し出した。
「???」と思っていると「野菜とミカンです」って。
貴重な野菜を、わぁ〜夜に届けてくれるなんて・・・

Mちゃんとばばは直接の関わり合いは無い。
じじとMちゃんが関わりがあって、そのご縁で
ばばにも「ばばちゃん、ばばちゃん」と親しくしてくれ
「何時も元気を頂いています!ありがとうございます!」と言ってくれる。
こちらこそ何時も誠実な仕事で世話になり、
若いのに礼儀正しいMちゃんに感心したり、感謝したりしているのに。。。。
と伝えた。
夜の車庫の中で、暫く話をしてMちゃんは帰って行った。

あれから、夕食の準備とか忙しかっただろうに。。。。
頂いた袋を開けてみると、見るからに新鮮で柔らかそうなキャベツ
ニンジン、大根、大きなミカンが入っていた。

野菜高騰の折から、本当に有り難いなぁ。

我が娘たちよりも、まだ若いMちゃんだけれど
いつもニコニコ、はきはき、そして感謝の言葉を言ってくれる。
その度に、ばばこそパワーをもらっているような気がする。

何かで他人を喜ばせてあげたい
物で無くても、言葉遣いひとつで
笑顔で、行動で、態度で、きっとできる。
そんなことを思った、夕べの出来事でした。

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ばば
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