ダウン!
10月5日(木)晴れ
過日、東北地方に住む知人、Aさんから新米が送られた事を書いた。
その晩、お礼の電話をしたら「お米なんか、日本中どこでも
同じような物が買えるでしょうに
ごめんんさい。今年はサンマが不良で、
代わりにコープから新米を送ったんですよ。コープでは生産者さんと契約して
農薬の量なども少なくて、安全安心なお米を販売していますから」と言われた。
その数日後、わざわざお手紙も届き、東北地方のお米についても色々書かれていて
又、Aさんの暮らす町の「街歩きマップ」も同封されていた。
知り合って30年以上のお付き合いだが、まだ直接会った事は一度も無いAさんご夫婦。
いつか、直接会える日が来るのかなぁ。。。
新米が届いた日は、まだ次女が帰省中に開けたお米があったので
食べ終わってから新米を開ける事にしていた・・・
そして今日、ついに新米を開けました〜〜〜
9月末に精米したての「ひとめぼれ」。
先ずは、姉にも10カップ分は「お福分け」でジッパー月の袋に取り分けた。
いつものように、3カップで炊いてみよう。
今日は、雑穀米や梅干しなど入れずに「新米のみで!」。
しかし・・・しかし・・・
普通のご飯と「お粥」を炊く事に。
事もあろうに・・じじがダウンしているんです〜〜。
やっぱり2日連続で早朝ランニングしたのが応えたんだろうね。
今朝も普通通りにばばより先に起きて、戸を開けたりしていたのに
そのまま2階に上がって行った。
配膳まで終わり「じじ〜、ご飯準備できたよ〜〜」と声をかけた。
いつもなら「はぁ〜〜い」と応えるのに、数回声をかけても
今日は何も声がしない。
そっと階段を上がって様子を見てみたら、ベッドに横になっているではないか!
「どうしたの?」と声をかけるばばに「だるい〜」と。
「食欲無いの?}と聞くと「今は食べたくない」と言う。
仕方が無いので、ばばひとりで朝食。
いつもは、じじと色々話しながら、笑いながら食事するのに
今日は黙って黙々と食べ続けるばば。
朝食後は、庭に出てツルムラサキを収穫してゴマ和えを作ったり
アロエを切って、すぐ食べられるように準備したりしてからゴミ出し。
そのまま倉庫へ行き、作業の続きをする。
途中、10時過ぎ、一旦戻って、じじの様子を見る。
まだ寝ているので、声をかけずにそっと階下に降り、
お米を洗って炊飯の準備。
自分の分は、普通の白米ご飯で、じじの分はお粥を作る事に・・・
その後、又倉庫に戻って作業していたら姉が顔を見せ
「何買う物ある?お隣のおばちゃんに買い物頼まれたから、
ついでにあなたの分も買ってくるのがあれば・・・」と言ってくれたので
豚骨や野菜豆腐など、買ってきてくれるようにお願いして、ばばは作業続行。
11時半になったので、又家に戻り、2個の圧力鍋でお粥とご飯を同時に炊き始めた。
ご飯が先に炊きあがったので、減圧しながら、お粥の鍋の様子を見る。
正午少し過ぎ、姉が買い物を終え帰ってきたので
お茶を飲みながら、炊きあがった白米をタッパーに詰めて姉へのお土産に・・
その後、お粥も炊きあがったので減圧して、その後、数百回お玉でかき混ぜた。
子どもの頃、ははが「インシヌ ミシ」「アサイヌ カイ」と教えた事を
今日も思い出す。
「インシヌ ミシ」とは、薪でご飯を炊いていた時代
上手に蒸らすと美味しいご飯になるという事だと、母が教えてくれた。
「アサイヌ カイ」とは、やはり薪でお粥を炊いていた頃、
フツフツとお粥が煮えて着始めたら、ずっとかき回しなさい。
そしたら、ネットリとお米の油分も出て美味しいお粥になる」という意味だと。
何回位かき回したら良いのか、具体的な数字は教えてくれなかったが
ばばは、勝手に千回を目標にかき回す事にしている。
じじの具合の悪い時しかお粥は炊かないし、年に数回炊くか炊かないか・・・という頻度なので
なるべく美味しいお粥を炊こうと、母の教えを守っているのだ。
12時半を回る頃、じじはやっと階下へ下りてきた。
本当に質素な昼ご飯。
お粥・梅干し・ニンニク・ラッキョウ・卵焼き・ツルムラサキのゴマ和え
朝食の残りのゴーヤの味噌炒めと肉の残りに何故かお豆腐の味噌汁。
塩鯖でもあれば良かったのになぁ・・・
ばばは炊きたての新米のご飯で、じじは新米のお粥、
「いただきま〜〜〜す」
おっ、新米はやはり、ご飯を口に入れた時の香りが良いね、
それにモチィモチしていて、餅米で炊いたご飯みたい。
「お粥の味はどう?」とじじに聞くと「香りが良くて美味しい」って。
「じゃぁ、ご飯も味見してみる?」と一口だけ分けてあげたら
「これも美味しいね」って。
それでも、じじはお粥が良かったらしく、お粥の昼食となったが
嬉しい事に、お代わりまでして食べていたので、少しは体調良くなったのかな?
茶碗を下げる時に、又お粥の鍋から上澄み部分を掬って飲んでいたので
よっぽど美味しかったんだね。
そして、茶碗を下げながら「子どもの頃、母がお粥を炊いたら
一番美味しい上澄みの部分を先ず僕に食べさせてくれた事を思い出すなぁ・・」と言った。
せっかくの新米の炊き始め、じじは万全な体調では無かったけれど
それでも美味しいお粥を食べ、優しかったお母さんを思い出し
ばばも又、母が教えてくれた美味しいお粥の炊き方を思い出し・・・
Aさんが送って下さった新米・・・
その美味しさを噛みしめると共に、今は無き母を思い出したじじとばばでした。
Aさん、美味しい新米、ありがとうございました!