「叩いて!」と言われても・・・

6月24日(土)晴れ時々曇り
もう、1週間前位になるだろうか?

先輩のS姉さんのお宅へ行った時のこと。
玄関先で網戸を閉め、話していたら何かが飛んで来て網戸にぶつかり地面に落下。
すかさず、S姉さんが「ばばちゃん、これでやっつけて!」と
ハエ叩きをばばに手渡した。
ばばも無意識にハエ叩きを受け取り網戸を開けて
後マダラカミキリとの戦い開始!

もう、10年近く前だったろうか?
じじと姉と3人で毎夕散歩していた頃、初めてこの虫を見た時は
「珍しい虫!」と興奮し、じじは写真に撮った。


しかし、この虫がミカンの害虫だと知り
徳之島ミカン農家さんに多大な被害を与えていると知り、ばばの考えは一転。
「この虫がタンカンの木の根っこなどに付くと、
その木を枯らしてしまい、タンカン園を全滅させてしまうこともある」
と先輩から聞き、「珍しい虫」は「害虫」に・・・
だって、果物でばばが一番好きなミカンの害虫と知って許すわけにはいかない。
見つけたら闘う!と決めた。

その後、たまぁに我が家に飛来することもあったが
すぐに殺虫剤やハエ叩きで駆除していた。

しかしねぇ・・・・
年月が経つと、運動神経が鈍ったのか、ばばの心境にも変化が出たのか・・・
過日、「やっつけて!」とS姉さんからハエ叩きを渡されても
何故か思い切ってゴマダラカミキリ君を叩くことが出来ず。
何故か力加減をしてしまったり、的中しなかったりで
ばばの様子を見ていたS姉さんは爆笑していた。

どうしても「叩き殺す」という事が出来ずに
もそもそ動くゴマダラカミキリ君をあっちへ転がし、こっちへ転がし・・・
何分位経ったろう?
庭の隅にちょっと浜砂のある場所があったので、
近くにあった大きめの砂利で穴を掘った。
そして、ハエ叩きを使ってゴマダラカミキリ君を転がし、転がしして
穴に落とそうとしたけど、敵も然る者、ノソノソ動いて、なかなか上手く転がせない。
それでも悪戦苦闘の末、穴に落とし、その穴をふさいだ。
一部始終見ていたS姉さんは「ばばちゃんのやることは!!!!・・・」と言いながらなおも大爆笑!
ばばは大仕事を終えたような気分で、その後は室内へ入って
爆笑しながら、S姉さんと笑い続けた。
次の日、又S姉さんのお宅へ行くと、S姉さんは、前日の
ばばとゴマダラカミキリ君の戦いをお嬢さんに話したらしく
母子して大笑いしたそうだ。

憎っくき害虫、ゴマダラカミキリムシ。
でも、何故か一気に叩き殺すという事は出来なかった。
でも・・考えてみたら少し弱ったゴマダラ君を穴に落として埋めてしまったのが
より残虐だったのか?ちょっとモヤモヤしてしまう。

蠅なら叩ける。
蚊でもでも叩ける。
毛虫も叩ける。
ゴキブリも叩ける。
何故か・・・ゴキブリと同じ位の大きさのゴマダラ君は叩けない。
なぁ〜〜〜ぜ?

投稿者プロフィール

ばば
ばば
最新の投稿