3月13日は、金曜日?
3月13日(月)雨
何だかなぁ・・・ドンヨリした日が続くなぁ〜
ジャガイモ農家さんたちは、収穫作業ができず大変だろうな。
我が家では、朝食後、じじとばば2人とも
「頭が良くなる薬?等」を飲んでいる。
そんな時、じじはばばに「今日は何日?」と確認する。
確認の仕方が、直接言う時もあるし、両手の指を使って
ゼスチャーをする時もある。
今朝は両手を使って、まず両手のパァ〜と開いて
次に片手で指を3本立てて「んん?」と声を出さずにゼスチャー。
「13日?」と言っているのだ。
「そうよ」とばばが答えると、次は「金曜日?」と聞いてきた。
何で?
今日は、月曜日で、ばばは朝食の前に可燃ゴミを出したじゃない・・・
あっ、そうか、自分でゴミ出しをしない、じじのような人は
何曜日がゴミ出しの日か、はっきりわからない人もいるんだよね。
それにしても、昨日から、じじが大好きな大相撲が始まっているのに
急に「金曜日?」と、ばばは不思議でたまらなかった。
「何で?今日がもう金曜日なの?」と聞くばばに
「「3月13日金曜日は、お父さんの命日だろう」って。
確かに、平成4年3月13日、金曜日にばばの父は亡くなった。
「13日の金曜日=魔の金曜日 ばばの父が亡くなった日」
というイメージが、じじの頭にはインプットされているようだ。
冷静になって考えれば、毎年3月13日が金曜日とは限らないのに
「ばばの父の命日」という思いが、じじの中では強かったんだろうね。
昨日から、姉とばばは「明日、天気が良ければお墓参り行って来ようね」
と話していたのだが、じじも、ちゃんと父の命日を覚えていてくれたんだね。
ありがとう!
園芸が好きで、温厚で、子供や孫たちに優しく
一言で言えば、ばばの中での父は「神様のような人」。
いつも穏やかで、静かに笑っていて、困っている人には手をさしのべ
器用で、家族のためには難儀を厭わず、そして読書が好き。
無口な父だったけど、ばばは父が大好きだった。
ある時、父が言った。
「子供たちが外から帰ってくる時、お母さん、ただ今〜とは言うけど
お父さん、ただ今とは、あまり言わないよね」と。
言われてみると、確かに父が言うとおりだった。
無意識に、子供は、先ず「お母さん」と言ってしまうのかな?
と思うと同時に、父はちょっぴり寂しかったのかな?と
後になって思った。
だから、その後はなるべく「お父さん、お母さん、ただ今〜」と
言うことに心がけていた。
また、ばばがじじと結婚する前「あなたはお嫁にやらずに
ずっと家においておこうかな?」と父が言った言葉が忘れられない。
弟が亡くなり、末っ子になってしまったばば。
高校から親元を離れ、就職が決まって島に帰り、
約3年間は職場の近くに下宿をしたりもしたけど、
車の免許を取ってからは、実家から仕事に通っていた。
でも、姉妹の中では、親と一緒に暮らした時間が一番短かったから
ばばが家を出て行くことが寂しかったんだろうね。
じじとの結婚が決まって、本当は嬉しかったはずだけど
やっぱり寂しそうだった。
しかし、じじとばばが結婚後すぐ島を離れた時は、
じじの両親が、よくばばの実家を訪れてくれていた。
又、じじとばばも4年間は島を離れたけど、すぐ島に転勤でき
毎週末、必ず、ばばの実家に姉の家族共々で遊びに行っていたから
父は嬉しかったと思う。
行こうとさえ思えば、車で30分もあれば会いに行けるし
電話もできるし・・・・
父と母にとって、子供家族が毎週末、遊びに来てくれる
ということが、何より嬉しかっただろうと
時間がたってから、特に強く思うようになった。
じじの両親とは同じ敷地内にずっと住んでいたし
ばばの両親とは毎週末、家族で遊びがてら会いに行っていたし
これが、一番の「親孝行だったかなぁ」と
じじ両親・自分の両親が亡くなった後、じじと2人でよく話す。
自分の親と同じように、ばばの両親も大事にしてくれたじじには
感謝してもしきれないくらい、ありがたく思っている。
だから、今朝じじが「3月13日=ばば父が亡くなった金曜日」と
無意識に言った言葉にも、じじが、ばば父に対する思いがこもっていると思い
ありがたいと思った。
生憎、今日はずっと小雨が降り続く1日で、実家のお墓には行けなかったけど
仏壇で手を合わせ、感謝の気持ちとともに、
「これからもばば家族を見守っていてね」と、礼拝したばばでした。
※画像はシルバーさんたちに選定してもらった実家の庭木です。
父が丹精込めて育てていた木の一部です。