第31回 島口・島唄の祭典

2月19日(日)晴れ
穏やかな天気の徳之島。
暖かいと何故か気持ちまでホッコリする。

今日は「第31回・島唄島口の祭典」があった。

会場は生涯学習センターと分かっていたけど
開始時刻が分からない。
昨夜も防災無線のマイクで放送があったけど
「昼1時」からなのか、「昼2時」からなのかはっきり分からなかった。
今日は日曜日だし、何処に問い合わせたら良いのか分からないまま
「どうせ、2時頃からだろう」と思っていたら
撮影から帰って来たじじが「港の近くに横断幕があって
そこには1時開演と書いてあったよ」と言う。
時計を見ると、もうあと40分くらいしか無い。
慌ててお昼ご飯!
10分前くらいに家を出た。

会場に着いたら、会場はほぼ満席。
写真やビデオを撮りたいので前の方へ行ったが席が無い。
(どうしようかなぁ?)と思っていたら、
若い男性3名が立って席を立って「どうぞ」と譲ってくれた。
申し訳ないと思いながらも、ご厚意に甘える事にした。
前から4番目くらいの席の端っこに座る事が出来、
写真を撮るには都合が良い。

今年のプログラムを見て、
保育園生・小中学生の演目が8割位だったのでビックリした。

舞台発表の前に、島内小・中学生の「島口川柳」入賞者の表彰があった。
きっと、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に作品を作ったんだろうね。
賞状をいただく前に、自分の作った川柳を発表するのだが
方言なので、たどたどしくて微笑ましい。

舞台発表のトップは、町長・副町長・徳之島町議会議員
執行部による「島口議会」だ。
テーマは「?世界自然遺産に向けた本町の取り組み
?特定健診の受診率を上げるには?」。
初めての「方言による質疑応答」があったが
議員さん達でさえ、完璧な方言を話すのは難しそうだった。
議員さん自ら地域住民の中に入っていき、
高齢者とは方言で語り合ったり、
要望を聞いてもらえたりしたら良いなと思った。

圧倒的に元気があったのは、母間保育園児による
いきゅんにゃか・ワイド節・ドンドン節だった。
絶叫するような歌い方であったが、園児が島の「新民謡」3曲を
元気良く最後まで歌ったのにはビックリした。
発表後は拍手喝采だった。

又、外国から徳之島にいらしている、ダニエルさんという方が
島口で話したのにはビックリ!
演目は「島のイノシシも世界遺産を目指して」だったが
ほぼ完璧な方言で話し、BEGINの「島人ぬ宝」を
徳之島の方言で歌ったのも凄かった。
観客も手拍子を取りながら一緒に歌って、とても楽しかった。
徳之島へいらして3年目だそうだが、ここまで方言が話せるとは!
素晴らしいね。

又、ばばの小学校の後輩達が「きばてぃんにゃ
(頑張ろう!)」という演目で発表したが、
去年大ブレイクしたピコ太郎さんの「PPAP」をもじって
島の名産「サトウキビ」と「ヤマシークニン(野生のミカン)」を
組み合わせて歌い踊ったり、
「トッチブル(カボチャ)とシブイ(冬瓜)」を組み合わせて
歌い踊ったり・・観客も手拍子しながらノリノリ!
いやぁ〜楽しかった!

他にも素晴らしい発表は沢山あった。
演目だけでも書き残しておこう。
寸劇「母間騒動千年物語」・・・母間小学校
寸劇「秋津港の砂糖積み」・・・亀徳小学校
島口「イビガナシの話」・・・・井之川中学校
島唄「徳之島節」・・・中区の大先輩

そして、大トリは、島では知る人ぞ知る「島口漫談名人」、東光彦さん。
今回の出し物は「代書屋」だったが、
代書屋さんと落語でいう「熊さん」のような主人公のやりとりを
島口で面白おかしく語って「オチはどうなるんだろう?」と
ワクワクしていたら、「今日はこの辺で・・・」と退いた。
盛り上げるだけ盛り上げて、サッと退いた。
「わぁ〜この後、どうなるの?」
観客は、みんなモヤモヤ〜〜〜
最後まで聞きたいようぅ〜〜
さすが、トリを勤めるだけあるね。
来年も東さん出てくれるかなぁ?
是非、今回の続きを聞かせて欲しいなぁ〜。

楽しい、楽しい3時間でした。

最近は方言を使いこなせる人は極端に少ないと思う。
じじと、ばばも、最近は努めて方言で会話するようにしている。
でもね、じじとばばが使う方言も、微妙に違って
「なんていう意味?}と聞き合う事がある。
育った地域、住む地域によって方言は少しずつ違うからねぇ・・・
大事な島の宝「方言」。
だけど・・・・数十年後、「徳之島の島口を話せる人」が何人いるのかなぁ・・・・


 

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ばば
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