古時計
3月20日(日)晴れ
知人の姑さんの33回忌法要が4月にあるので
家を片付けたり、食器類を確認したり諸準備のため朝から出かけた。
知人は廊下や板の間を拭き掃除したり、食器類を出したりして
ばばは、庭掃除をし、その後はお椀や湯飲み急須等を洗って日光消毒し
種類別に分類して、フード付きの保管容器に入れ
すぐに使えるようにした。
途中、お茶したり、食事をしたりしながら、夕方5時過ぎまでかかった。
まだ準備万端とは言えない。
スーパーで、法要当日の折やお餅、お酒、飲料を頼んだり・・・
4月上旬まで何やかんやで忙しくなりそうだ。
作業が一段落した時、ばばはある物を見つけた。
それは、もう動いていない柱時計。
時刻は2時15分で「30日・日曜日」と表示された状態で止まっている。
何年前の、何月30日に止まったのだろう?
ばばは、(もしや?)と思い、時計前部にあるの蓋を開けてみた。
中にはゼンマイを巻く部品が入っていた。
ちょっとドキドキしながら巻いてみた。
結構力が要ったが20回くらい巻いた。
そして、振り子を手で動かしてみた。
振り子が一定の調子で動くので、「おっ!」と思い、少し期待したが
ほんの数分動いて、パタッと振り子の動きは止まった。
秒針は元々無かったけれど、長針も全然動かなくなった。
知人に、この時計がいつ頃使われていたか聞いてみた。
すると、今回33回忌の法要を迎えるお姑さんが元気な頃から・・と言う。
と言うことは?
お姑さんが亡くなって今年で33年だから、時計は33年より前から
あの場所にあったと言う事になる。
いつ頃まで動いていたのかなぁ・・・・
ばばも、お姑さんが元気な頃、娘達を連れて何回も遊びに行ったことがある。
あの当時から、時計はあったんだね。
でも、当時は全然気づかなかった。
お姑さんも亡くなり、子ども達はそれぞれ独立して生活するようになり
家は空き家になってしまった。
もう、33年空き家。
その空き家の定位置にずっと掛けられたままだった柱時計。
ばばは、何故か「大きな古時計」の歌を思い出した。
1.
おおきなのっぽの古時計
おじいさんの時計
百年 いつも動いていた
ご自慢の時計さ
おじいさんの 生れた朝に
買ってきた時計さ
いまは もう動かない その時計
百年 休まずに
チク タク チク タク
おじいさんと いっしょに
チク タク チク タク
いまは もう動かない その時計
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
知人の家の古時計も、チクタクチクタクと動きながら
知人達家族の暮らしを見守ってくれていたんだね。
懐かしくなって写真を写そうと思ったのに
窓ガラス拭きが終わってから・・・と思っていたら
帰る時にはすっかり忘れてしまい、
車に乗ってから思い出したけど、後の祭り。
又、数日中には作業の続きをしに行くから、
その時は、古い柱時計を忘れず撮ってこよう。