桜開花
12月22日(火)曇り
夕方、姉が我が家へ寄ったので一緒に魚屋さんへ。
空はどんより曇っていたけれど、ちょっとドライブでもしようかと
町の総合運動公園へ向かった。
何ヶ月ぶりだろう?運動公園。
グラウンドゴルフを楽しむ人たちが沢山いた。
姉とばばはグラウンド周辺を歩きながら
「あっ、ハクセキレイだ」「鳩だ」「シロハラだ」と
知っている鳥を見付けては喜んでいた。
途中から雨がポツリ、ポツリ・・・
慌てて車に戻り、傘と双眼鏡を持って、又歩き出した。
途中、桜並木を見ていると、
あれっ?花が咲いている!
まさかねぇ・・・半信半疑で写真を撮ろうとしたけれど
花は上の方に咲いているし、曇っているので、
なかなか上手く写せない。
被写体がとらえられているかさえも定かでない中で
シャッターを押した。
木によって薄いピンク、オレンジっぽいピンク、
濃いピンクとと花色が違っていたのも嬉しかった。
まぁ、12月に桜が咲いてたという、じじへの報告用だから
じじが「桜」と認識さえしてくれたら良しとしよう。
例年、この桜並木は1月中旬以降しか開花しないと思っていたから
ビックリしたり、嬉しくなったり。
花が咲いている木は5,6本だったが
花を見ながら姉と話した。
自分の両親や、じじ両親を満開の桜の木の下に
連れて来たかったねぇ・・・と。
父は植物大好きだった。
今でも実家には父が丹精した盆栽や庭木がある。
父が元気な頃、県外から来た業者が、ある木を見て
「300万で譲って欲しい」と父に言ったそうだが
父はきっぱりと断ったそうだ。
父亡き後23年間、年に何回かシルバーセンターの方々にお願いして
庭木の剪定をして貰っているが、父が元気だった頃のように
こまめに手入れは出来ず、枯れた木も何本かあり
申し訳なく思っている。
父が元気な頃、庭木の剪定方法を教えて貰えば良かったなぁと
父亡き後、痛烈に思ったが「後悔先に立たず」。
母は、乗り物に弱くて、バスなどにあまり長距離乗ることは出来なかった。
だから、ばばの車で父と母を、実家近くの海に連れて行ったことは数回ある。
ははとばばがお喋りしている間に、父は海岸に漂着した浮き球とか
植物の実を拾ったりして家に持ち帰り、それらを上手く生かして
飾り物を作ったりしていた。
両親を満開の桜の木の下に座らせて、一緒に食事をしたり
お喋りをしたりしたら、どんなにか喜んでくれただろうと思う。
当時は、まだ姉もばばも仕事をしていて
休みの日は、家事でテンテコ舞いで両親を喜ばせること等は
二の次だったよねぇと話しながら、何だか胸がいっぱいになった。
ばばが子供の頃、母が「親孝行、したい時に親は無し」って
話してくれていたけど、本当にその通りだなぁと思う。
少し早めに開花した桜の花を見ながら
今は亡き両親に思いを馳せた夕刻でした。