7歳と90歳からのプレゼント
10月28日(水)晴れ
昨日、お昼過ぎ、我が家にお客さんが2名・・・・
2人とも、ご近所さんで顔見知りのEちゃんとKさん。
Kさんは、少し前、ばばに「歳の祝用ののし袋に、
言葉を一言添えたいんだけど・・のし袋作ってもらえないかしら」
と、話したことがあった。
ばばも、早め早めに仕事を進めたいので、それとなく試作はしていた。
Eちゃんと、Kさんに上がってもらって一緒に作ることにした。
のし袋の話の前に、Kさんが大きなビニル袋を出したので
「何かな?」と思ったら、毛糸で手編みした作品。
この毛糸は、義妹から何十巻きも毛糸を貰い
いつか使おうと倉庫にしまって置いた物だが
過日、Kさんが編み物好きと言うことを知り、使っていただくことにした。
その毛糸を使って、作品を作り、ばばに届けてくれたのだ。
作品は大小7枚も・・・
材料だけ提供して、作品作りを頼んだみたいで、何だか申し訳ない気もしたが
「これから寒くなるし、椅子に置く座布団代わりにでも使ってね」って・・・
作品は直径が30センチ以上もあるモチーフを2枚重ねて
温かくなるように工夫されている。
これだけの作品を編み上げるのに、どれだけの時間を要したことだろう?
ばばは、毛糸をすぐに使わないから、Kさんに上げただけなのに・・・
一針、一針かぎ針で編むKさんの様子が目に浮かび
何だか申し訳なさでいっぱい・・・・
「ありがとうございます。大切に使わせていただきます」と
お礼を言って、その後はのし袋に印刷する言葉を考えたり
一緒にコーヒーを飲んだりして2時間近く遊んだ。
Kさんが、我が家へ上がって、ゆっくりお喋りをするなんて初めてだ。
このKさん、御年90歳と聞いてびっくりする。
背中はピンと伸びているし、何でも自分でする。
若い頃、教員をしていたということで、その教え子さん達が
今度のお正月85歳の「歳の祝」だから、お祝いメッセージ入りの
のし袋が欲しいんだって。
「教え子達と6歳しか違わないのよ」って話されたけど・・・・
すごいなぁ・・・・
恩師が90歳で、教え子さん達に85歳の「長寿祝」をしてあげるなんて・・・・
ばばは、最初の教え子ちゃん達と8歳違うけど
このKさんのように、教え子の「長寿祝」をしてあげられるだろうか?
Eちゃんと、Kさんが帰った後、ふと玄関の靴箱の棚を見ると・・・・
懐かしい物が。
今から17年前、ばばが加計呂麻に単身赴任し仕事をしていた時の
教え子ちゃん、当時7歳のYちゃんとMちゃんが、ばばにくれた物。
海辺で拾ったツルッツルの石にマジックで顔を描いてあり
側面にばばちゃんへ」と書いて、自分たちの名前も書いてある。
ばばは、この作品を仕事をしていた間はペーパーウエイトとして使っていたが
数年間からは、玄関の靴箱の棚に飾ってあった。
この石を見るたびにYちゃんとMちゃんを思い出す。
同学年が、YちゃんとMちゃんのたった二人しかいない学年だったけど
楽しい思い出をいっぱいいっぱい作ってくれた。
Mちゃんの1歳違いのお姉ちゃんは、来年「お母さん」になるって
朗報も届いている。
90歳のKさんのお話を聞きながら、
ばばも現職時代の楽しい思い出を沢山思い出させてもらった。
今朝、Kさんから電話があった。
「昨日はごめんね。あんな変な物を届けて。
あなたのお家はスッキリ片付いている上に、高級な椅子の上に、
あんな編み物を置いたら恥ずかしいでしょう。」って。
恥ずかしいなんて、とんでもない!
それに、高級な椅子なんてありませんよ、我が家には。
これから寒くなれば重宝するし、Kさんが思いを込めて
一針、一針編んで下さった敷物。
今朝、早速4個の椅子に置きましたよ。
寒い冬の間、重宝しますし、
これからもずっと大切に使わせていただきます。
本当にありがとうございました!