事の発端は・・・・・

10月20日(火)曇り
事の発端は、今月初め、じじが「ばばへのお土産〜」と
撮影帰りにシイの実を拾って来た事だった。
初回は、2,30個だった・・・と思う。
じじは「このシイの実を煎って食べさせて」と言う。
子供の頃、母が、シイの実を炒って食べさせてくれたり
何かの行事の折には、小さな湯飲みの1杯をいくらかで買って食べていたそうで
じじにとっては、懐かしい子供の頃の「味」だったらしい。
じじの要請を聞いたばば「量が少ないし、
ばば、シイの実の煎り方なんか知らないよ」と答えた。
古い鍋かフライパンを使って、時間をかければ出来るとは思ったけど、
わずかなシイの実を煎るなんて面倒くさそう・・・と思い
じじが拾ってきたシイの実は、小皿に入れて食器棚の前に置いておいた。
これが、そもそも我が家の事件の幕開けになるとも知らずにね。

ばばに「シイの実が少ない」と言われたじじ、
翌日、撮影に行ったもののお昼1時を回っても帰ってこないので
心配していたら、1時20分くらいになって、やっと帰って来た。
玄関から入るやいなや巾着袋を出し、「ハイッ」とばばに・・・・
中にはシイの実がドッサリ!
わぁ〜、いよいよ「シイの実煎り」をしなきゃいけないかな?と
思いはしたものの、気が進まないので、シイの実はビニル袋に入れ
外の水道脇に下げて置いた。

そして・・・10月6日だったかなぁ?
朝起きて、台所に立って朝食の準備をしながら
食器棚の前を見たばば、ビックリ仰天!
え〜〜っ?何これ?


お皿からシイの実がこぼれ、外に食い散らかした跡が・・・慌ててじじを呼び、
「じじ〜、シイの実、何かが食べてある。一体何が食べたのかなぁ?」
と言うと「ヤモリだろう」と、じじはいとも簡単に答えた。
ヤモリは「小さな虫など食べて、家を守るって聞くから
人間の味方」だと思っていたのに・・・
そうか、そうか、夏頃から、毎晩のように定刻になると
洗面所のガラス戸に張り付いて、小さな虫など食べていたよねぇ。
でも、ばば、心配はしていたんだよ。
あんな米粒よりも小さい虫を、一晩で何匹捕まえられるんだろう?
虫だけで、お腹いっぱいになる数は捕まえられないだろう。
足りない分は、何で補っているんだろう?
ばばは、ガラス戸の外に張り付いているヤモリに
ちょっと同情もしていたけれど、どうしようも無いから
毎晩、毎晩、頑張るヤモリを眺めていたんだけど・・・・
と言っても、ガラス戸に外から張り付いているから
ヤモリのお腹側からしか見えないけどね。

でま・・・・
本当に、ヤモリが器用に堅いシイの実を食い破って
穴まで開けて、中の実を食べるんだろうか?
半信半疑のままだったけど、じじが言うからには
間違いないだろうと信じ切っていた。
そして、1日目は終わった。
・・・・明日に続く・・・・

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