感謝の花
6月12日(金)晴れ
朝起きたら、必ず1回は菜園と花壇の植物を見る。
4月だったか?5月だったか?
苗を買って植えたキツネ花の葉が異常に大きくなってきている。
ばばが、いつも通う魚屋さんには、
ばばが蒔いた種から発芽した苗をあげた。
その魚屋さんのキツネ花より、我が家の葉っぱの置きさは3,4倍。
記念に写真に残しておこうとパチリ!
葉っぱの大きさを分かりやすくするためにどうしたらよいか?
良い方法が思い浮かばないので、葉っぱの上に
直接30センチ物差しを洗濯ばさみで止めてパチリ!
葉っぱの長さは、30センチくらいあるね〜。
これから、茎もどんどん伸びるだろうから楽しみじゃ〜
キツネ花の実を見た人は、珍しがり、笑顔になる。
だから、欲しい方には黄色く色づいた実を上げることにしている。
つい先日、母の弔問に来て下さったご近所さんのおふたりにもあげたら
とても喜んで、種をとって蒔いてみようかな?と持ち帰られた。
花の実や種や苗の「お福分け」良いよね。
我が家のキツネ花、既に花芽が付いているから
きっと、暑い暑い夏に実が出来るんだろうね。
台風被害に遭いませんように・・・・祈りながら大事に育てよう〜〜。
ある植物を好きになったり、育てたりするのは
人それぞれ思いがあるだろうが、
ばばが毎年のようにキツネ花を育てるのにも、ある思い出から・・・
今を遡ること、30年以上前、職場に大きな仕事が回ってきた。
誰も引き受ける人が無く、話し合いは夜まで続いた。
退職前の先輩ふたり、新採1年目の後輩ひとり、
ばば、4人の中で誰かがしなければならない仕事で・・・・・
他の部では、早々決まっていたが、ばば達の部だけ
夜の8時過ぎまで話し合った結果
「出来る限りサポートするから、お願い!」と大先輩ふたりから懇願され
しぶしぶ、ばばが引き受けざるを得なくなった。
引き受けはしたものの、不安で、不安で・・・・
上司も、周囲の同僚も、先輩方も色々サポート、協力はしてくれたが
結局、最後はばばが自分の力でやらなければならない。
時間は待ってくれず、数ヶ月後、ばばは大仕事の舞台に。
当日朝、ある保護者の方が、実が複数個付いたキツネ花の一枝を届けてくれた。
「大丈夫!落ち着いて頑張って下さい。」というメッセージと共にね。
キツネ花と、メッセージを頂いたことで
少〜〜しだけ、気持ちが落ち着き「やらなくちゃ!」と強く思った。
この仕事をやり遂げることで、今後の色々な場面でも
きっと役立つことがあるとも思えた。
結果・・・・
仕事は無事終わった。
周囲の方々も、上司も同僚達も喜んで下さった。
更に結束が固くなった。
そして、あのキツネ花を届けて下さったYさんとは
家族ぐるみでお付き合いをするようになった。
あれから30年余。
Yさんとお目にかかることも滅多に無くなった。
しかし、キツネ花を育てたり、見たりすると
あの大変だった時に、さりげなくばばを元気づけ、勇気づけてくれた
Yさんを思い出す。
ばばにとっては、キツネ花は「感謝」の花である。
だから、毎年、この花を育てユニークな実が付くのを楽しみにしている。