第30回・国民文化祭かごしま2015inとくのしま
3月15日(日)曇時々小雨
夕べは「第30回・国民文化祭かごしま2015inとくのしま」の
カウントダウンイベントに行って来た。
国民文化祭の会場が今年は鹿児島県で、
いくつかのイベントが徳之島でも10月31日と11月1日にあるので
その宣伝を兼ねてのイベントだった。
イベントは、徳之島町では「民謡・民部フェスタ」があり
当日は6つ?か7つ?の県からも100名以上が来島し
舞台発表するとのことだった。
伊仙町では「闘牛フォーラム」が
天城町では「方言フェスタ」が開催されるそうだ。
夕べは、3町それぞれが、工夫を凝らし
当日のイベントの前宣伝を兼ねた出し物を発表した。
オープニングは、太鼓隊のエイサー、「闘牛太鼓」。
太鼓隊が演奏する中、ユーモラスな闘牛が登場したり
昔のお米の収穫の様子が演じられたり、
小さな白餅が舞台から客席へ、まかれたり・・・
ばばは座っているだけで、
何故か、2個もお餅が膝の上に落ちてきてラッキー!
活気あるエイサー隊の後は、中区郷土芸能保存会による
ゆったりとした「亀津田植え踊り」。
ワクワク感いっぱいのオープニングだったよ。
町毎の最初の発表は徳之島町。
トップバッターは、中学2年生の時、民謡日本一に輝いた澤愛香さんが
三味線を弾き、又寶田健二さんのギターとのコラボで
「行きゅんにゃ加那」と「愛しゃ」を歌った。
澤さんの名前は以前から知っていたが、唄を聴くのは初めてだった。
澄んだ高音が美しく、今まで聴いた「行きゅんにゃ加那」の中で
一番感動した。
続いて、「亀津浜踊り保存会」の皆さんによる「なおとみ・でっしょ」。
これまでも何回か鑑賞したことはあるが
最初はゆっくりした歌い出しと踊りで、徐々に早くなっていく。
意味は分からないが、昔から伝わっている「唄と踊り」らしい。
伊仙町では闘牛フォーラムを分かりやすく説明するために
大きな被り物の闘牛が2頭、2頭の牛主や応援団等50名以上が登場
町長さんも審判役で・・・・
ユーモラスな動きで闘う2頭の牛、勢子、
解説をする「徳之島の闘牛博士」こと、遠藤智さんの臨場感溢れる解説に
会場も爆笑と大興奮。
闘いが終わって、勝った牛の持ち主や応援団が舞台狭しと
「ワイド!ワイド!」踊り、熱気ムンムン。
天城町は方言フェスタの説明と、
結シアターの手舞「ダイナミック琉球・手舞の空」だったが
これがもう、圧倒的に格好良くて。
一糸乱れぬキビキビとした速い動きとかけ声、
空手の型のような舞いも何カ所かあり、格好良かったなぁ。
月に一回、沖縄から民部の先生が来島して、
指導して下さっているということだったが
会場中が圧倒された感があった。
11月の本番が楽しみだ〜。
他にも井之川集落の「夏目おどり保存会」による
「あったら7月・5尺とのげ」という踊りがあり、
徳之島子ども劇場の会員の子ども達による「イベント参加紹介」もあった。
夏目おどりでは、最初舞台に上がった方が10名ちょっとしかいなくて
???と思っていたら、会場から、舞台の袖から
子ども達や大人が次々と舞台にたち、
みるみるうちに舞台いっぱいの踊りの輪に。
最初から、ああいう演出だったのかなぁ?
子ども劇場の会員の子ども達は、11月に鹿児島へ行き
ステージでティーンズフェスティバル紹介や
「ケンムンと姉妹と線刻画の夢」という演劇をするそうだ。
楽しそうだなぁ・・・ばばも観てみたいなぁ。
プログラムのエンディングは「ゆうなヨサコイ」。
20名位の女性メンバーによる激しい踊りだった。
見ているばばまで息が上がりそうだった。
そうそう・・・夕べのイベントではもう一つ大切なことが・・・・
去年の3月11日に急逝された歯科医師「中村正弘先生」の
町民表彰者授賞式。
中村先生は歯科医師として活躍される中、
平成12年から「徳之島万華鏡」というホームページを立ち上げ
島の行事や、動植物、島の人々の暮らし等々
島の情報を全世界へ発進し続けてこられた。
その功績をたたえ、徳之島で初めての町民表彰となった。
表彰式には、奥様やお子さんが出席されていた。
舞台に上がって、亡きお父様に代わり賞状をいただいたのは息子さんだった。
表彰式の前にスライドで在りし日の先生の様子が改めて紹介され
会場からはすすり泣く声も聞こえた。
表彰式後、一言挨拶をしようとした息子さんも感極まって
言葉が出てこず、その姿に、また胸が熱くなった。
本当に、まだまだあと10年は島の情報を発信し続けて欲しかった。
未だに、多くの島民があまりに早い先生の旅立ちを残念がっている。
改めて、多くの島民が先生のご冥福をお祈りした夕べでもありました。
「第30回 ・国民文化祭かごしま2015inとくのしま」まで、あと7ヶ月。
大成功裏に終わりますように。