悲しいね、つらいね
12月8日(月)曇夕方小雨
今朝、友人先輩が「生地を注文したいから
検索して欲しい」と我が家へ来た。
先輩の家にもパソコンがあるのだが、ネットのスピードが
イライラするほど長いので、我が家で一緒に検索して
注文しようと話し合っていたのだ。
ばばのパソコンで、検索していると電話が鳴った。
でると、母がお世話になっている施設からで
「これから病院に行きます。」ということだった。
「最近、なかなか言葉が出なかったり、食事の時
箸が上手く使えなかったりするので、一応受診してみましょう」
とのことで、ばばは先輩には、「又後で検索しておきますね」
と伝え、病院へ走った。
看護師さんが付き添って、車椅子に乗った母は既に待合室に居た。
ばばを見ると、自分から手を差し出し、ばばの両手を握った。
そして無言のまま、何度も何度も頷いた。
ばばは、「大丈夫よ、お母さん。大丈夫だからね」と言葉をかけた。
その後も、手を握ったまま、ばばの顔を見てはニコッと笑う。
そして、目を細めたまま、ばばの掌や腕をマッサージし始めた。
その後は、なぜかばばの肩の辺りまで手を伸ばしマッサージをする母。
母のマッサージはずっと続いた。
「もしかして?お母さん、自分のマッサージをして欲しいんじゃないかな?」
と思ったので、ばばが母の背中に回ってマッサージをした。
母は目を瞑ったまま無言・・・・・
しばらくすると、又ばばの手を引っ張るようにして
ばばの掌から上腕部へ服をまくりながらマッサージをしてくれた。
待つこと1時間弱。
母は、名前が呼ばれるまでマッサージを続けた。
名前が呼ばれ、診察室に入り、施設の看護師さんが先生に母の症状を話した。
「採血と頭のCTを撮ってみましょう」という事で外へ出て
採血をしてもらい、検査を受けた。
その後、更に1時間弱、待合室で待った。
12時前、じじも病院へ来てくれた。
やっと名前を呼ばれ、再び診察室へ入ると
先生がCT画像を見せながら説明して下さった。
脳梗塞とかの異変は無く、なぜ言葉が出にくいのか?
運動能力が落ちているのか、不思議だと。。。。。。。
経過観察ということになり、一応、施設へ戻ることになった。
検査後、ずうっと、母は眠ったままで、
看護師さんや、ばばがいくら呼びかけても目を開けてくれなかった。
朝から3時間以上も、車椅子に座ったままで疲れたんだろうね。。。。。
施設の方から迎えの車が来てくれて、母は施設へ戻ったが
その間も目を開けることは無かった。
言葉が出にくいって、辛いよね。
痛みや不自由さがあっても、声に出して訴えられないもの。
これまでは、夜とかに、具合が悪くなったら、自分で呼び鈴を押し
夜勤の介護士さん達を呼んだりしていたという。
今後、もし体調が悪くても、呼び鈴も押せず、
声も出せなかったら、どうしよう?
ばばも不安で、心配でたまらない。
ひとつひとつ、出来ないことが増えて行く・・・
あんなに饒舌で器用だった母が・・・
これが、「老いていく」ということなんだろうね。
わかってはいても、悲しいね、つらいね。