頑張れ!カモメ君!
3月6日(木)曇
布団に入ってもなかなか寝付けない。
仕方が無いので生協のチラシを見る。
それでも眠くならない。
雑誌を出して一冊読み終わる。
まだ眠くならない。
時計を見ると、午前3時。
仕方が無いので、ラジオをつける。
NHKの「ラジオ深夜便」を聞く。
ばばが生まれる前の大スター李香蘭(山口淑子さん)の
歌の特集をしていた。
あまり詳しいことは知らないけれど、映画スターとして
歌手として、司会者として、
国会議員としても大活躍された方だそうで・・・
歌は日本語で歌う曲もあり、中国語で歌う曲もあって
童謡とか日本の演歌、民謡等のような親しみは無かったけど
ずうっと聞いていた。
でも・・・・寝付けない日はどうしても眠れないんですね〜。
じじが普段「眠れない時は体を横にしているだけでも
体は休息できるから、眠ろう、眠ろうと思わず
目を閉じてじいっとしておけば良いよ」と言うので
じじの言いつけを守って・・・・・目を閉じて・・・・
とうとう時計は5時を回った。
じじが起き出す気配がする。
(もうすぐじじは朝のジョギングに出かけるんだなぁ)
と思いながら又ラジオをつけて聞き始めた。
どの位時間が経ったか?
「ごめんね」というじじの声が聞こえた気がして目が覚めた。
「じじ〜」と呼んだけど、返事は無い。
じじはジョギングに出かけたようだ。
ほどなくじじがジョギングから帰って来た。
「じじ〜、ばばにごめんねって言った?」と聞くと
「そんな事言っていないよ」って。
ばば、夢を見ていたのかなぁ?
パソコンに向かっているじじと襖越しにお喋りをしていると
だんだん目がパッチリ開いた。
頭はガンガンするけれど、仕方ない。
一旦起き上がれば、1日頑張れる!
・・・寝不足の一夜は開け、ばばはいつも通り始動。
年に何回か、寝付けない日があるんだよなぁ。
でも、寝付けないって事は体が睡眠を要求していないのかな?と
勝手に信じ込んで、眠れる日に充分寝ることにしている。
「充分眠れる」って、本当に幸せなことなんだよね〜。
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ジョギングから戻ったじじが「セグロカモメ戻っていたぞ。
それに、もう1羽も付き添うように飛んでいた」って嬉しそうに報告してくれた。
もう10日以上になるだろうか?
片足を骨折したか、怪我をしたかで
歩けないカモメを見つけたそうで、じじはいつも気にかけて
観察がてら撮影に行っている。
じじの話だと、飛んでいる時も片足はブラブラしているそうだ。
他の生き物にやられたのか?釣り糸を巻き付け負傷したのか?
それとも又別の原因で?
片足しか使えなくて、どのように餌を捕るのだろう?
水上に浮いていて、水中の小魚など見つけたら
潜って捕まえるのだろうか?
ばばも片足が不自由なカモメのことを聞く度に胸が痛くなる。
人間のように手術も出来ないだろうし
ブランブランの片足が治癒することは無いのだろうな。
鳥の世界だって生存競争は厳しいはず。
色々思ってる時、じじが「付き添うように飛ぶ別のカモメ」を見たと言うので
「良かったね。お母さんかなぁ?兄弟かなぁ?でも、餌を捕って
負傷したカモメに与えるってことするのかなぁ」と
言ったものの、あのカモメの今後、どうなるのだろう?
気になる。
じじは、ついさっき、又、カモメを見てくると出かけた。
じじの前に現れてくれるだろうか?カモメ君。
怪我に負けず、強く生き抜いて欲しい!
生き抜いてよ、カモメ君!
何も手助け出来ないけど、応援しているからね。