荷物両手に、じじ走る!
1月30日(木)晴れ後小雨
朝、じじの好きな電気街へ出かけた。
ばばは、10年以上前に行ったきりで今回が2度目。
本当は本当ならデパートとかレディス専用のショップとか回りたいんだけど
東西南北、家の1メートル四方の地理さえ分からない場所なので
仕方なくじじの後からついて行くことに。
電車の乗り換えも、乗り降りも、全てじじが頼り。
我が家の3姉妹が、じじと一緒に早朝ランニングをしていた頃
じじの後頭部を見ながら走ったそうだが
今日のばばは、ただひたすらじじの背中を見て歩き続けた。
島の鳥撮り行では、そんなに感じないが、じじの歩く速度の速いこと。
ばばは小走りでついて行くしかない。
少しくらいばばに合わせてほしいのに・・・と思いながら
黙々と小走りのばば、いい加減、膝下が疲れてきた。
おまけに、出先でじじの行きたいお店はお昼過ぎにしか開かないと言う。
じじは、この場所は何十回、いや、100回くらいは優に来ているから
まるで我が庭のように、サッサ、サッサ歩く。
じじの入る店に、ばばの興味を引く物は何一つ無い。
だから、ばばは店内に入ることもなく、店先でじじが出てくるのを待つのみ。
同じ道を行ったり来たり・・・・
そうこうしているうちに、お昼過ぎてしまった。
じじが「ご飯でも食べようか?」と言う。
じじは、牛丼が食べたかったはずだけど、ばばが食べられないので
ラーメンが良い?ご飯物が良い?とばばに聞く。
なかなかばばの食べたいメニューの店がない。
仕方が無いので、カツ定食が食べられるお店に入り
二人とも「ヒレカツ定食」を頼む。
じじ、揚げ物を食べて大丈夫かな?
家でなら、絶対揚げ物を2枚も食べないじじなのに、
メニューにはヒレカツが3枚も・・・・・
キャベツも山盛り・豚汁もご飯も大量!
さすがに二人とも感触はできず、お店を出た。
その後も、じじの行きたいお店を数軒回ったが
結局、何を買うこともなく帰ることにした。
疲れた〜〜〜
電車に乗って、ばばは周囲の人を観察してみた。
目の前には若い男女が7名座っていたが、6名はスマホをいじっていた。
立っている人は、ただ、じいっと車外を見ている人もあれば
本を読んでいる人もいれば、イヤホンで何か聴いている人もいれば
目をつぶっている人もいる。
この人たちは、何の目的でどこへ向かっているんだろう???と思った。
数十分後、やっと降車駅に着いたが、今朝の天気予報通り小雨が降り出した。
ばばは傘を持っていたので差そうと思ったが、風もありなかなか傘が開けない。
じじは傘は持っていないけれど幸い帽子をかぶっているので頭は濡れずにすむ。
帰宅後、出直すのはいやなので夕食の準備の買い物をしていくことに。
娘たちに「鍋物にしようね」と予告してあるので、その材料を買った。
大きなお茶のペットボトルも買ったりしたので、レジ袋3つ分にもなった。
じじが重い袋2つを持ってくれたが、家まではけっこうな距離。
島では「すぐそこ」と言えば、50メートル以内くらいだけど
都会の「すぐそこ」は2,300メートルは当たり前?
ばばは、片手で傘を差し、片手に荷物を持つ。
じじは、両手に荷物を提げてばばの前を走る、走る。
庇のある建物の庇に入り、ばばを待っているじじに
「あとどのくらい?」と何回も聞くばば。
「もう、すぐそこ」「あの信号の右」とじじは簡単に言うけれど
ばばにはさっぱり場所が分からないまま、じじの背中を見ながら
息せき切って必死について行く。
さすが、毎朝ジョギングを欠かさないじじは淡々と走っていく。
・・・・やっとの思いで娘宅の前につくと、じじも息が荒くなってはいるが
「毎朝走っているから、僕速いだろう?」と言う。
島では、じじの走りが速いと思ったことはないけれど
小雨の中を走るじじは、ばばがいくら急ぎ足で歩いてもとても追いつけはしない。
やはり、じじが言うとおり速いのかもしれない。
普段は、絶対買い物荷物など持ってくれないじじが、
重い荷物を2個も持ってくれて、ありがたかった〜
今夜は、美味しいゴマ豆乳鍋を作りましょうかねぇ。