再会
1月7日(火)晴れ
10時を過ぎてから母を見舞いに行った。
母は、食堂で車椅子に座ったままウトウト寝ていた。
じじとばばを見て、にっこり笑った。
持っていた、母の大好きなミカンを手渡すと
「じじに食べさせなさい」って。
元気な時から、自分のことより旦那様(父)や
子供達、孫のことを優先する母だったが
今でもそういう気持ちがあり、子供が幾つになっても
親は親だなぁ・・・と、いつも思う。
少し話をして、施設を後にした。
11時前になっていたが、じじは直行鳥撮りに行く予定。
もうすぐお昼の準備だけど、ばばもじじと一緒に
野鳥を追ってみようと決めた。
どんな鳥に会えるかな?
いつもの諸田池に行ったが、いつもの鴨類しかいない。
ばばはちょっと先の無人市場でミカンを買いたかったので
「ダメモトで、少し先まで行ってツクシガモがいないか見てみようよ」と提案。
じじは「もう、徳之島にはいないよ」って諦めているけれど
望みを捨てちゃダメ。
目と鼻の先だから行こうよ、と半ば強制的に運転手のばばが引っ張って行った。
無人市場のミカンはちょっと小さめだったので買うのを止めて
過日ツクシガモを間近で撮った海岸へ。
この期に及んでも、じじは諦めムード全開。
しかイズ、車で海岸に降りるや「いた!」と大興奮。
先日より潮が引いていなくて、距離もあったがじじは早速撮影開始!と
勢い込んだ途端、ツクシガモ2羽はサァ〜〜〜ッと飛び立ち北の方へ飛び立ち
じじとばばの視界から消えた。
数年前、一旦飛び立ったナベヅルを執念で追いかけた撮影した経験から
すぐに、後を追った。
と言っても、砂浜を走るわけに行かず、県道に出て走り
ここかな?と思う場所に車を止めて海岸へ降りるが
悉く当てが外れた。
こうなれば仕方が無い、とことん追いかけてやる!
と、ばばの友人の家の近くまで護岸を走った。
ズームを上げて北の方を見ていたじじ「いたっ!」。
ばばも双眼鏡で覗く。
確かに200メートルくらい離れた所に降りて餌を食べている。
車を更に限界まで近づける。
そこからはじじは徒歩で護岸沿いにツクシガモに近づき
ばばは離れた所から双眼鏡で覗く。
一応、納得いくまで撮影して戻って来たじじに
ばばが更に発破をかける。
だって、鴨の後ろ姿がほとんどだって言うもの。
行け〜〜〜っ、じじ!もう一度チャレンジだ!
じじは又近づいて行く。
護岸から浜に降りて更に近づくと、鴨は水中へ入り北へ北へ泳ぎだしたではないか。
こうなれば、戻ってくるのを待つしか無い。
車の中で飴玉をなめたり、お茶を飲んだりして体制を立て直し、ひたすら待つ。
10数分も経つと、彼らは又戻ってきた。
ひとしきり撮った後、じじは彼ら目がけて水辺へ近寄って行く。
と、同時に彼らは又パァ〜〜〜ッと飛び立ち、更に北へ移動してしまった。
重いカメラを担いだじじはヘトヘトで帰って来たけど
ばばが更に追うことを決定。
車一台しか通れない路地を通り抜け、県道へ出てから
更に別のルートで海岸へ近づく。
目の前で泳いでいるのは見えるけど、今度は地形的に、
それ以上近づくことが出来ない。
もう〜〜〜諦めた。
だって、時計は1時前になっているんだもの。
お腹ペコペコ〜。
まぁ〜、過日より良い画像は撮れなかったかも知れないけれど
今日は2羽で泳いでいるが追うが採れたらしい。
これで良しとしよう。
天気が良ければ、明日以降、潮の時間を考えて出直そう。
じじは「もう、ツクシガモは良い〜」って言っているけれど
本心でないことは分かっている。
もう少し近くから、ちゃんと撮りたいんだよね。
帰って来て、お昼を食べながら
「じじ〜ばばが海岸まで行こうと言ったから、
今日もツクシガモ達と会えたんだよ」と恩を売りまくる。
「ハイハイ、ばばのお陰様です。ばばには福がついています」とじじ。
それで良いのじゃ、良いのじゃ。
本当に不思議。
ばばが一緒に行った日は2回ともツクシガモと会えたのに
じじひとりで行った3回は会えなかったんだものね〜。
「福がついている」と自負するばばは、更にじじを叱咤激励
今年も珍鳥との遭遇目指して全島中、じじを連れ回す予定であります、ハイ。