負けたっ!
12月8日(日)晴れ
「娘に負けたっ!」って思っていることがある。
色々なことで我が家の3姉妹に負けているばばだけど
その中で、長女に負けている事のひとつを書いてみたい。
何回か書いているけれど我が家では、
じじとばば共働きだったので、日中の子供の世話は
じじの両親や叔母がしてくれた。
特に、長女、次女が誕生したのは、じじとばばが加計呂麻で働いていた時。
加計呂麻では、どうしても子供の世話をしてくれる方が見つからず
長女は3ヶ月、次女は1歳半から、海を隔てた徳之島で
じじの両親が育ててくれた。
じじとばばが任務を終え、徳之島に戻った時
長女は3歳、次女は2歳だった。
1歳半まで自分たちで育てた次女は、じじとばばを両親とすぐに認識し
すんなりなついたが、3ヶ月から祖父母に育てられた長女は、
じじとばばを両親と認識せず、なかなかなつかなかった。
じじとばばよりも、祖父母の方が甘やかしてもくれるので
何かに付けては祖父母の家へ逃避していた。
体も弱く、すぐに高熱を出したりもしょっちゅうだった。
時間の経過と共に、少しずつ少しずつ、じじとばばに、なついてはきた。
長女が5歳になった時だったか?じじが突然ばばに宣言した。
「軟弱な甘ったれを直すために、朝、走ることにした!」と。
有言実行。
宣言の翌朝から、じじは長女と次女を起こして走り出した。
最初のうちは、距離もそんなに長くはなく
1キロ弱くらいだったと思う。
夏の暑い朝も、冬の凍えるような寒い朝も
父子3人は、黙々と走った。
幼かった長女と次女、時には休み日だってあったと思うが
娘達が「頭が痛い」と言えば、「走れば治る!」とじじ。
「どこそこが痛い」と言っても、「走れば治る!」と、じじは譲らない。
よっぽどの悪天候か、じじの出張以外は、ほぼ年中走り続けた父子。
途中から、長女とは5歳違いの3女も参加。
親子4人で走るようになった。
じじと娘達が走っている間、ばばは何をしていたか?
勿論朝食の準備。
4人が戻ってくるとすぐ朝食、ばばは家族で真っ先に家を出ていた。
当時は、早朝5時55分頃には家を出るようにしていた。
職場についても、まだ星が見えることもあった。
何故そんなに早く・・・・・と思うかも知れないけれど
家で仕事をするよりも、車の少ない早朝に出勤し
職場で仕事をする方がずぅっと仕事は捗ったし、
職場の仕事は切りが無いほど、いくらでもあったから。
ばばが出たあと、じじと娘3人は食事をすませ、
それぞれ出勤・登校していた我が家。
だから、ばばは「行っていらっしゃい」と家族を見送り、
送り出したことはほとんど無い。
で、早朝ランニングも一度も参加したことは無い。
ところが・・・・
長女は結婚し、男の子がふたりでき・・・・・
長男さんが1年生になる頃(2年生?)からかなぁ・・・
婿殿が長男さんと一緒に、朝、走り出した。
今年でもう4年くらい走り続けていると思う。
走った日は、婿殿がジョグノートに書いてくれるので
毎日楽しみに読んでいるのだが・・・・
婿殿と子供達2人の3人が走るのかと思っていたが
母親(娘)も一緒に走っているのだ。
3姉妹とじじが毎朝走っていた7,8年間、ばばは一度も走ったことは無かった。
おお〜〜〜っ、こりゃ娘に完敗だわ!
6時過ぎから走るらしいけど、走る距離は1キロ位で、時間にして6,7分くらいとは言え、
走った後、朝食、そして子供達を学校に送り出す・・・・考えただけで
ばばには、とても真似できない。
参った!
降参!
いやはや、我が娘ながら、あっぱれじゃ〜
それ以上に、毎日のハードワークの中
平日は息子達と走り、更には土・日等、時間を見つけてひとりでも
2時間位も走るという婿殿に脱帽!
家族をぐいぐい引っ張って走るお父さん、素晴らしい!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何事も続けることは大事!
我が家の3姉妹の場合、じじとの朝ランで
「忍耐力」「体力」「やればできるという自信」は結構付いたのでは無いかと思う。
未だに、夕食の時等じじとふたりで「娘達との朝ラン」について
話すことがある。
今思うと、あらためてじじも娘達も偉かったなぁ〜と思う。
じじ自分だって、少々体調の悪い時もあっただろうし
小雨の日や、研究会のあった日は走りたくなかったかも知れない。
しかし、自分の姿を見せることで、「娘達も将来何か考える日があるかも」
という思いから走り続けたと思うし、
そんな父親に黙って付いて走った娘達も偉かったと思う。
だから、娘達の中では「朝ラン」は強烈な思い出として
心に残るだろうし、「朝ラン」イコール「父親」として胸に刻まれていることだろう。
そのことが、ばばは嬉しい。
娘のように、母も一緒に走ることは出来なかったばばだが
その分も、娘ファミリーの朝ランに
心から声援を送りたい。