娘への手紙
3月6日(水)晴れ
物忘れがひどい。
ほぼ1週間前の夜、3女から電話がかかってきた。
娘が女子大生当時か?
社会人になってすぐの頃のことか定かでは無いが、
ばばが娘に出した手紙があまりの可笑しくて電話したと言う。
片付けをしていたら先日無くなった父(娘にとっては祖父)からもらった
葉書なども出てきた。
何回か引っ越しをしているが、その度に肉親からの手紙などは
新しい引っ越し先へも持って行っていたって。
で、問題の手紙というのが、ばばが体調を崩した後に
小包の中に入れて送った物らしい。
手紙の内容は・・・・
体調が悪くて買い物にも自分で行けず、じじに頼んだ。
お米を買うのが一番の目的だったらしいが、
じじはお米2袋と、カットメロン、ミカンを買ってきた。
何故お米2袋も?
当時、娘達にお米も送っていたから。
それも、2リットルのペットボトルに移し替えて送っていた。
そう言えば・・・我が家でもお米はペットボトルに入れていたなぁ。
何故?そんなことをしたのか?
冷蔵庫に入れやすかったから?
他に理由があったのだろうか?
今となっては真意は分からない。
今なら絶対袋毎送るんだけどなぁ。
じじが買ってきた品物代は、何と1万円以上。
それでも、ばばは深く考えず
とりあえずは、じじがばばのために買ってきてくれた
果物を食べながら、レシートを見ていた。
・・と!突然、ばばは高熱があるのも忘れて飛び起きた。
何とレシートに書かれていたのは。ミカン1パック3800円!。
いくらじじが「愛するばばのため」買ったとは言え、
ばばが一番好きな果物がミカンとは言え
あまりに高価すぎる!
ばばは、すぐに昼寝をしようとしていたじじに
ミカン1パック3800円と打たれたレシートを見せた。
じじも、びっくり!
すぐさま買い物をしたスーパーへ行き
3000円以上取り戻してきて、めでたし、めでたしと
手紙は結ばれていたんだって。
「お母さん、覚えてる?」と娘は言うけれど
全然記憶に無かった。
あれから、毎日ふと娘の電話が甦る。
そして、ひとりで思い出し笑いをする。
じじが娘とばばのために
スーパーで買い物して来てくれたことがあったんだぁ・・・
ばばは、高熱がありながら、ミカン1パックの高価さに
我を忘れて飛び起きたとは・・・・・・
3000円以上、じじが取り戻して来て、めでたしめでたしと
手紙を結ぶとは。。。。
現実的だなぁ・・・ばばは。
それにしても、娘がずぅっと以前のばばからの手紙を
保管していたなんて・・・・・
そう言えば・・・・・・
加計呂麻に単身赴任していたある年の9月、
集中豪雨に見舞われ、みるみるうちに玄関まで水が流れ込み
床下収納庫が浮き上がり・・・・・
数十年前の夏、鹿児島で体験した8/16大豪雨以来の豪雨に
一人でアタフタした時も、娘に実況中継風の手紙を書いたことがあったっけ・・・・
娘達へ出した手紙でも、後で読み返すと可笑しいことや、
変なことも大分書いただろうなぁ。
ばばは、改まった文を書くことは大の苦手だけど
家族への手紙などならチャチャッと書きなぐってしまう。
だも、最近は小包を送る時も手紙は入れず、品物だけ送り
「○○送ったよ〜」とメールだけで済ませることが多い。
でも、ひと言でも自筆の手紙が入っていた方が
娘達は嬉しいだろうな・・・等と考えたりもする。
メールはメールなりに良いところもあるけど、
やはり時間がある時は、直筆の手紙を添えることも大事かなぁ・・・・・
そう言えば、ばば自身、高校生の時に
母からもらった手紙を未だに大事に持っている。
両親が亡くなって20年。
その手紙を読む度に胸が熱くなり涙が出そうになる。
そして、親ってありがたいなぁと思う。
ばばも、いつか娘達を感動させられるような手紙が書けるだろうか?