空の急須と湯飲み・白い割烹着
3月4日(月)晴れ
11時過ぎ、友達のKちゃんから電話があった。
「あと10分くらいで、ばばちゃんの家の前まで行くから
下に降りて待っていてくれる?」って。
「どうして上がってこないの?」と聞くと
「これから父がお世話になっている施設でイベントがあるから、
そこへ行くの。上がれなくてごめんね〜」とのことだったので
ばばも手渡したい物もあったので、良かった。
ついでに、父の葬儀の時使った急須や、取っておきたい空き箱等を
階下の倉庫に片付けようと持って下りた。
階段の一番下に下りる時、黄色い軽乗用車が止まってKちゃんが降りた。
「あれっ?車替えた?」と思いながら
紙箱と急須と湯飲みを階段に置いて
Kちゃんが道路を横切ってくるのを待っていた。
急須と湯飲みを見たKちゃんは、
「あら〜ばばちゃんったら、お茶の準備までして、ごめんね。」って。
階段に急須と湯飲みが1個置いてあれば、
普通、お茶を準備してくれたのかと思われても仕方ないよね。
ばばは、「ちょっと待っていて」と言って,Kちゃんに渡す物を取りに
階段を駆け上がった。
再び階段を下りると、階段の下ではKちゃんが
空の急須から湯飲みにお茶をつぐ動作をしていた。
空っぽなのが分かって,Kちゃんも可笑しかっただろうね〜。
二人同時に、大声で笑い始めたよ〜。
笑って、笑って、笑って・・・・・
父が亡くなってからはじめてというくらい、お腹の底から笑った。
「ごめんねぇ〜、お茶が入っていなくて・・・」
「どうしたの?この急須と湯飲み。」
「倉庫に片付けようと思って、持って下りた所だったの」
「そう・・・・・」・・・で、またまた二人して大爆笑。
Kちゃんは、鹿児島に行って来たと、
わざわざお土産を届けに寄ってくれたの。
美味しそうな御菓子や桜エビなど・・・・
ありがとう。
Kちゃんとは同じ年に退職して、その後公民館講座で一緒に学び
「昔からの知り合い」のような気持ちで付き合って来た。
気持ちが優しくて、本当に良い方なの。
Kちゃんと話すと、いつも気持ちが和むし、ホッとする。
Kちゃんも、ご自分のお父様の介護が始まった。
車で数十分かかる実家まで通ってご両親のお世話をしているKちゃん、
偉いなぁ・・・・・
ゆっくり時間が取れちゃら、是非一緒にコーヒーでも飲みながら
ゆっくり語り合いたいと思っている。
今朝はゴミを出す日だったので、ゴミを出し終えて階段を上がって
ふと道路を見ると、懐かしい光景を見た。
70歳後半だろうか?
ほっそりしたお婆ちゃんが手押し車を押して歩いていた。
着物を着て、白い割烹着を着ていた。
最近、白い割烹着ってあまり見たことが無かったばば、
何だか新鮮な気持ちで、そのお婆ちゃんを見ていた。
髪の毛はショートカット、着物の上に真っ白い割烹着。
背中をシャンと伸ばして、颯爽と歩いている。
割烹着を町中で着るのはどうかな?とも思ったけど
何だか懐かしい光景で嬉しかったので、ブログに書いたよ。