「結いの精神」残る集落・他
1月10日(木)曇時々小雨
若い頃、今、現実に起こっている現象が
ずうっと以前にもあったような気がする・・・・
という思いに駆られるようなことが良くあった。
だいぶ経ってそれは「前意識」という物のなせるわざだと聞いた。
人間の体って本当に不思議な物だとその時思った。
それから又時間が経って、肉親や兄姉が亡くなる前に
それを予知するような現象を見たり、言葉を発したりしたこともあった。
更に時間が経って・・・・・・・
ある早朝、ある山の山頂辺りに、大きな赤い物体を見た。
すると、それ以後今まで当たったこともないようなものに
3度も大当たりした。(決して宝くじじゃないよ〜)
その後は、なぁんにも無い。
暗示的な物を感じることも無い。
自分では感じなくなったけど、でも親しい人から
「夢見が悪かったから気をつけてね」等と
言われたり、メールが来たりすると、ちょっと不安になる。
予知夢・・・・・って信じる?
ばばは、あると思っているんだけど。
夢でも、明け方の夢は良く当たる・・・なんて若い頃聞かされていたから
良い夢の時は嬉しいけれど、
不吉な夢だと、その日ずぅっと気になる。
嬉しい夢なら当たって欲しいけど、不吉な夢の実現はノーサンキュー。
自分勝手なばばです。
話はガラッと変わるけど、先日同級生の告別式に参加した時
何十年もゆっくり話したことも無い同級生の男子と
ばばと同じ集落の後輩と30分くらい話した。
主に、自分たちの小中学校時代の思い出話だったけど、
小さい頃の重労働は「水担ぎ」だったって。
男の子でも水担ぎしていたんだ〜。
水道が無い時代だったから、どの家も水道は無く
天秤棒にバケツをぶら下げて、泉から水を担いでくるのが
一番の大仕事だった。
当時は家族が10名ぐらいいる家庭もザラだったから
大きな水瓶何個ものいっぱい水を担ぎ込むのは
それこそ重労働だったんだよね。
で、先述の男子の話。
ばばと集落は違うんだけど、彼は集落の男子4名とグループを作り
水を担いでいたんだって。
最初4人でA君の家の水瓶が満杯になるまで担いで入れ
次にB君の家、次にC君の家、D君の家と。
当時、「結いワク」と言って田植えや稲刈り、キビの伐採等を
隣近所協力してやっていたけど、それの子供版だったのかな?
色々知恵を出し合っていたんだね〜。
そうそう、泉の近くに松の木があって、その木から毛虫が
道路に落ちていて、その虫を避けて歩くのが大変だったって。
当時、裸足で水担ぎしていたので虫を踏むのがイヤで
避けて歩くうちにバケツの水がピチャピチャ踊って零れて大変だったんだって。
「へぇ〜、男子でも毛虫はイヤだったの?」と言うばばに
「当たり前だよ〜。毛虫好きな人なんかいないだろう」って。
ばばが話した同級生の家は当時10人家族だったんだって。
4人のメンバーのうちで一番の大家族だったらしい。
だから、水瓶ではなくコンクリートのタンクを作ってあって
そのタンクを満杯にするには4人で2,30回水を担いだんだって。
他の3人のメンバーは、4〜6人の家族構成で
いずれも水瓶があって、その水瓶は4人で数回も運べば満杯になったって。
数十回運ばないと満杯にならない家と、数回運べば満杯になった家。
今考えれば自分の家は数回運べば良いのに、
友達の家の分は数十回も運ばなければならない・・・
不満(文句)が出て当然のようだが、
そんな文句を言うメンバーはいなかったんだって。
ばばが子供の頃は、農作業でも屋根の葺き替えでも
隣近所、集落中が協力していた。
それを方言で「ユイワク(イーワク)」と言っていたが
今の「結い(ユイ)」の精神が先祖代々受け継がれてきていたんだろうね。
今は葬儀も葬儀社で執り行うことが多いけれど
ばばの実家集落では、お通夜とか、
自宅葬の時等はやはり集落総出で助け合うよ。
家を新築する時の棟上げ等でも然り。
こういう「助け合い精神」は、いつまでも受け継がれていって欲しいなぁ・・・・・