「コーレ」と「カメ−」、他

10月5日(金)晴れ
夕べ、じじが「○○のターシっていう言い方、
僕たちは言ったことないな。ばばと結婚して初めて聞いた」と言った。
「ターシ」という言葉は方言で、ばばの実家集落では、
ごく普通に使っていた。
例えば「これは、じじのターシ」と言えば
「これは、じじの分け前(取り分)」というような意味になる。
又、「ホー」という方言も「取り分・分け前」という意味で使う。
「これは、あなたのホー」と言えば
「これは、あなたの分け前(取り分)」という意味である。
同じ徳之島でも、集落によって方言は違う。
だから、じじと結婚したばかりの頃は絶対方言は話さなかった。
何だか恥ずかしいような気がして・・・・・・
それが、ウン十年も経てば、実家集落の方言丸出しで
じじと会話することもある。

方言と言えば・・・・・
結婚した当初・・・と言っても結婚後すぐの4年間は
加計呂麻で生活したので、じじ両親と生活した時間はあまりない。
結婚5年後から、両親宅のすぐ隣で生活するようになった。
義母は、料理上手で、色々な料理を作っては
「ばばちゃん、これ、カメー(メは表記できないマとメの中間の音?)」
と、色々な料理を勧めてくれたが
ばばは、最初のうちとても違和感を感じていた。
「カメー」とは「食べなさい」という意味だが、
ばばの実家集落では「コーレ」と言い、「カメー」より丁寧な言い方をするのだ。
だから、義母の言う「カメー」がとても乱暴な言い方に聞こえ、
違和感を感じていて、なかなか慣れることが出来なかった。
じじ達は普通に「食べなさい」を「カメー」と言っていたんだって。
義母は、珍しい物や美味しい物があると子供や孫達に食べさせたくて
「これ、カメー」「これも、カメー」と勧めるので、我が家の三姉妹は
「ばあちゃんの、カメ、カメ攻撃が始まった〜」と言っていた。
美味しい物を自分は食べずに子供や、嫁や孫に食べさせようとする
優しかった義母。
介護施設にお世話になっている今も、たまにお菓子等を持ってくと
「ばばちゃん、食べなさい」って言うのよ。
「親思う心に勝る親心」。
いつまでも、親は親だね。
お母さん、ありがとう〜。

そう、そう、今日はいつも通う魚屋さんから綺麗な落陽が見えたよ〜。
大きなオレンジ色で、真ん丸で・・・・カメラ持っていれば良かったって後悔したよ。
「秋の陽は、つるべ落とし」と言われるように、
数分後には山の向こうに隠れてしまった。
残念!

目を転じて、お店の前を見るとセンダンの木に大きな黒い鳥が止まっていた。
「サシバ」かなぁ・・・・・
ばばは、1年以上、夕方の散歩に行っていないので
サシバやミサゴと出会うことも滅多に無い。
だから今日は久しぶりに「サシバ」と出会えて嬉しかったよ。

刺身を買って、車に乗ろうとしたとき目の前の桃の木に目が留まった。
アラッ!薄いピンクの何かが見えたような・・・・・
落ち着いてゆっくり見ると、何と、桃の花がもう咲いてたよ。
「桃の花って、今頃咲くんだったっけ?」と姉に聞くと
姉も「さぁ〜」と首をひねっていた。
そこで、童謡「春よ来い」を口ずさんでみた。
「♪春よ来い、早く来い。お家の前の桃の木の
蕾もみんな膨らんで はよ咲きたいと待っている♪」
・・・と言うことは?桃の花は春に開花するんだよねぇ・・・・
今は、まだ秋・・・・・
秋なのに〜、秋なのに〜・・・・・・
数日前の強烈な台風に吹きさらされても落花せず、耐え抜いたんだね、
凄いぞ!桃の花!
これからしばらく、季節外れの桃の花を、観察し続けてみよう〜っと。

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