ありがとう、ありがとう。
7月25日(月)晴れたり曇ったり雷ゴロゴロ
変な天気!
晴れたり曇ったり、おまけに雷ゴロゴロ。
電話のベルが鳴った!
電話が鳴ると、心臓がビョンと飛び跳ねる。
(病院からじゃないかな?)胸はドッキンドッキン。
今日も昼の2時40分過ぎに電話が鳴った!
走って行って受話器を取ると、
義母がお世話になっている介護施設からだった。
「お義母さんが・・・」と聞いただけで心臓がバクバク・・・・
「昨日ぐらいから歯茎が痛いと言っています。
3時半頃、歯科医院に連れて行きます。
できれば、歯科医院へ来てもらえませんか」と・・・
シャワーを浴びて、徒歩で歯科医院へ向かった。
医院の玄関には見慣れたナンバープレートのワゴン車が・・・
車内には誰もいなかった。
医院へ駆け込むと、義母はもう診察室の中へ入り、
施設から連れてきて下さったNさんが待合室に座っていた。
3時半に間に合うようにと家を出たのだが、
少し遅れた上に、途中でご近所の叔母さんに会い、
色々話しかけられ、どうしても素通りできないので
上の空で返事をし、先を急いでいることを告げ、医院に走って行ったのだが・・・
Nさんに、遅くなったことをわび、「私が付き添っています」と言うと
「では、ちょっと買い物をしてきますので、よろしくお願いします。
終わったら電話を下さい」と言われた。
何気なく聞き流し「はい」と返事はしたが、肝心の電話番号が分からない。
又、外へ出ていたNさんを追いかけ電話番号を教えてもらった。
「買い物が終わるまで時間がかかるようでしたら、
治療が終わっても、こちらで待っていますが・・」と、ばばが言うと
「すぐに、戻って来ますから・・」とNさんは出かけた。
治療があまり早く終わったら,Nさんは買い物をする時間が無いかも知れない・・・
等と色々考えながら、待合室に座って待っていた。
約30分後、診察室に呼ばれ、母の治療について説明を受けた。
抜けた歯の根っこが残っていて、そこにばい菌が入り化膿していたとのこと。
切開して膿を出したので、良くなるでしょうが、
明日まで消毒に来て下さいとのこと。
説明が終わって車いすを診察室に入れ、義母を乗せた。
「こんな痛いの初めてだった・・」と言う義母。
左の頬が少し腫れている。
歯や歯茎の痛みはばばもよく分かる。
辛かったでしょうね、お義母さん。。。
待合室へ戻り、会計を済ませ時計を見ると、
Nさんが出かけて約40分は経っていたので、電話をしたら
「すぐ行きます」と言うことで、ほどなく来てくれた。
Nさんが来てくれるまで車椅子を玄関の外へ出して置きたかったが
ほんの10センチぐらいの段差が怖くて一人では車椅子を下ろせないばば。
待合室にいた年配のおじさんが手伝おうとして下さったが
やはりNさんが来てから動かすことにした。
おじさんが「子供とお年寄りには優しくしてあげないといけないよ」って
誰にともなく言った。おじさん良いこと言ってくれるねと感心、感謝。
ばばがどうしても怖くて下ろせなかった段差を、
Nさんは、車椅子を後ろ向きにして前の方を高くするような形で
難なく車椅子を下ろしてくれた。
駐車場まで義母を見送り、
ばばは明日また母の消毒に付きそう事を約束し帰ってきた。
義母がお世話になっている施設の職員の方々には
本当に感謝しても、し足りないくらいだ。
いつも優しく対応して下さり、家族の意見も良く聞いてくれる。
義母が入所を決めた時は、嫁として「家で介護できないこと」で
自責の念に駆られ、自己嫌悪にもなったが、
じじや娘達が「施設でプロに任せて、
面倒見てもらった方がおばあちゃんは幸せだと思うよ」と
言いばばの背中を押してくれた。
じじや、娘達には今でも感謝している。
施設でも、いつも嫁である私への感謝の気持ちを
周囲の方にも話しているという義母。
ばばは、本当に幸せ者だと思う。
できないことはできない、でも、義母のため、施設のため
ばばができることがあれば、精一杯しようと改めて思った日だった。