またしても靴が・・・・
7月16日(土)晴れ
昨日、今日と、元上司のお通夜告別式に参加してきた。
ばばが30代の頃、とても可愛がって下さった上司だ。
突然の訃報に吃驚したが、
元同僚達と連絡を取り合って参加してきた。
祭壇から、当時そのままの穏やかな笑顔で
笑いかけてる上司の写真の前で、
深く深く礼をしご冥福をお祈りした。
享年90歳。
20年近く、入院生活をされていたそうだが
最後のお別れをさせていただいた上司のお顔は
穏やかで今にも語りかけそうだった。
最近、お悔やみが多く悲しい。
それだけ周囲も,自分も年を重ねているって事だね。
分かってはいても、親しい方とのお別れは辛いものです。
お通夜という厳粛な場へ行くのに,
ばばは又しても大失敗をしてしまった。
その一つは、靴に関わるトラブル。
まさか!と言う思いだった。
ばばの愛車が故障で修理中なので、じじが斎場まで送ってくれた。
先輩T姉さんとの待ち合わせは5時。
早々と準備したが、靴を履いた時違和感を感じた。
左足の甲にたくさん皺が寄ったような気がしたんだ〜。
そのまま出発し、義母を見舞ってから行こうと施設に寄って
その玄関で靴を脱ごうとしたら、あれれれれれ。
靴は左の甲の部分のビニル?が大きく剥がれ一部落ちていた。
右は,左ほど酷くはないが、やはり大きく皺が寄っていて
今にも剥がれ落ちそう。。。。。。
じじは、「誰もばばの足下を見る人なんかいないよ」と言うけれど
気になり出すと、気になってしかたがないばば。
大好きだった上司のお通夜にボロボロの靴で参加したくない。
急遽、家に戻ることにした。
時計は4時49分だった。
10分もあれば、靴を履き替えて戻ってこれるだろう・・・・
それにしても、なんで?
今年の初めに買った靴だと思うが。。。。
デザインも,ヒールの高さもお気に入りだったのに。
湿気の多い倉庫に長らく仕舞っていたせいだろうか?
靴に関しては今までも,いくつか伝説を作ってきたばばだが。
又、一つ追加したな。
家に戻り、先日、倉庫を整理した時に
入り口の方に片付けたサンダルを履くことにした。
じじが「又間違えて履くかも知れないから、
今履いてる靴は、すぐゴミ箱に投げ込んでおきなさい」と言うのを
背中で聞きながら,倉庫へ飛び込んだ。
(まさか、ビニルの剥がれた靴なんか二度と履きませんよ〜)と
内心怒りながらも、素早くサンダルを取り出し履いた。
新しいので、少々きつくて足が痛いけれど我慢我慢。
本当はパンプスを履きたかったけど,ちょっときつくて足が痛くなるので・・・
さて、靴をはき直し斎場へ戻って時間はドンピシャ5時。
お通夜は6時からなので、遺族の方さえもホールには入っておられなかったけれど
T姉さんが「早めに拝んでおこう」と言うので,
ホール正面に飾られた元上司の前に行き焼香をした。
誰もいないホールの1番後ろに座って待つことに。
その間、元上司と過ごした時の思い出をT姉さんと色々話した。
運動会と言えば、上司の奥様がお弁当をたくさん作ってきて下さり
ばば達に振る舞って下さった。
放課後など,何回かお宅へお邪魔し、コーヒーをいただいたりもした。
ばばが,「この上司」と言えば絶対忘れられない思い出がある。
今の時代なら、「セクハラ」扱いされかねないことだが・・・・
当時、ばばには長女と次女がいた。
そこで、同僚の何名かは「ばばちゃん、次は男の子が生まれるといいね。
男の子も一人はいた方が・・」などと言ったりしていた。
ある日、出勤したばばは吃驚した・・・・と言うより何と表現したら良いのか・・・
ばばの机の上に一冊の健康関係の月刊誌の最新号が置かれていて
その号の特集は「男の子と女の子の産み分け」。
えっ、えっ?
あとで、上司からのプレゼントだと分かったものの、
まだ30代前半だったばばは,面くらい,気が動転し
上司の顔を見ることができなかった。
よっぽど思ってのことだっただろうけど、信じられないよね〜。
それでも、この上司をいやらしいとか、嫌いだとは思わなかった。
心底部下のことを思い、良いところをどんどん伸ばしてくれる上司だったから
職場はいつも和気藹々。
職場がまるで一つの家族のようだった。
この上司とは、上司の退職後もずぅっと交流が続いていたが
10数年前、突然の病を得て、入院生活に入ってしまわれた。
書道が得意で、ダルマ絵もプロの域だったし、
出身集落の歴史などについての著作もあり
また、ある町の町民憲章も作られた。
職場の百周年の時は「百周年賛歌」という歌の作詞もされた。
人間性も才能も豊かで、90歳とは言え
まだまだ活躍し、私たちに色々教えていただきたかった。
徳之島から又一つ惜しい才能が消えた。
H先生、どうぞ、安らかにお眠り下さい。
※夕べのお通夜から、今日の告別式まで厳か時間のはずなのに
その中で、ばばの失敗談、まだまだ笑える事がありましたので
それは、明日アップします。