ビニール傘
3月20日(日)雨
今朝9時10分入港の船でH君が沖縄へ渡るの。
普通なら親子で我が家まで歩いて来て、港まで車で送るのだが
今日は雨も降っているので、ばばが早めに迎えに行った。
時間に余裕があるので、我が家で温かいコーヒーを一杯。
そして、港へ・・・・
港へ向かう途中で、もう、船が入港しているのが見えて焦ったけど
いくら早くても、入港後30分は停泊するはず・・・・
港に着いて、H君親子を下ろし、ばばは駐車スペースを捜し
待合室へ行ってみると・・・・
あらっ、ガラガラ。
傘も持っていないH君親子は?と見れば
ばば姉はビニール傘をさして船上のH君を見上げている。
H君は、ばばを見つけ大きく手を振った。
余裕綽々と思ったら、H君が最後の乗船客だったそうだ。
姉が「もう帰ろう・・」と言うのですぐに帰ったが
その時、気づいた。
あれっ?姉は傘を持っていなかったはず。
だから、ばばは車を停めた後、傘を2本持って待合室へ向かったのだ。
でも・・今、姉はビニール傘をさしている。
「どうしたの?その傘?」と聞くと
待合室から乗船するお客さんのために、ビニール傘が準備されていたとのこと。
よくよく見ると、傘立てに同じような透明のビニール傘が10本前後立てられている。
そこへ、又作業員さんが傘を6,7本抱えてきて立てた。
待合室から船に乗るお客さんが使った傘を、乗船口で受け取り
傘立てに戻しているのだろう・・・・
ばばは、初めて気づいた。。。。雨天の時の上下船に傘が準備されていたことを。
ばばが最後に船に乗ったのが、3年前?その時は傘は無かったなぁ〜確か。
これまで、雨の日、飛行機に乗ったり降りたりする時は、傘を差し出されたことがあったけど
船でも、そのようなサービスが始まったのか・・・と嬉しくなった。
傘の用意が無く、急に雨が降り出した時お客さんは困るものね。。。。
ばば達が見ている前で、年配の男の方が「この傘、お借りしても良いですか?」と
作業員の方に聞いていた。
作業員の方は「良いですよ」と快く答えていた。
近場で、徒歩で帰る方なら、家まで傘を借りて行って
又、返しに来たらいいものね。
ばばは、この傘を見てとても嬉しくなった。
この船会社の心遣いがね。。。。。
ちょっとしたことで、他人の心を癒すこともあれば傷つけることもある。
他人を思いやる気持が満ち溢れたら、世の中きっと良くなるとばばは思った・・・・