お帰り〜H君

3月19日(土)曇夕方小雨
夕方4時45分、沖縄から鹿児島へ向かうクイーンコーラルが新港に入港した。
H君が降りてきた。
去年の夏以来の再会か・・・・
逞しく、背もばばよりずぅっと高い。
「Hちゃんと並ぶと、おばちゃんは子どもみたいだね」と言いながら頼もしく思う。

下船したH君、まず、お墓参りがしたいと言うので、
そのまま家とは反対方向へ車を走らせた。
4カ所の墓参りを済ませたら、もう5時半を回っていた。
今度は入院中のじいちゃんを見舞いたいと言う。
じいちゃんと言っても、じじ父なのでH君の本当のじいちゃんではない。
でも、義父も義母も、ばば姉家族をばば同様可愛がってくれ、
H君姉弟も自分の孫のように可愛がってくれた。
だから、Hちゃんも帰省するたびに必ず義父母を訪ねてくれた。
病院のベッドに寝たっきりの義父だけど
H君が「じいちゃん、Hだよ。帰ってきたよ・・」と
肩に手を添えて何回も呼びかけると、
まるで呼応するように目を開けてくれた。
夕方は寝ていることが多い義父なのに、H君の声が聞こえたのかなぁ・・・

次に「ばあちゃんにも会っておきたい」とH君が言うので
6時を回っていたけど、義母が世話になっている介護施設へ回った。
「ばあちゃん、Hです。帰ってきました」と語りかけると
夕飯を終え、部屋で編み物をしていた母は吃驚した様子だったが
「地震大丈夫だったの?」とか、「うちの孫達とも会うことがある?」などと話した。
ばばがH君を見て感心するのは、必ず腰をかがめ義父や義母の手を握り
肩を抱くような姿勢で語りかけることだ。
これは、義父母が元気な頃からそうだった。
必ず義父母の傍らへ行き、手を握りながら話すのだ。
本当に優しい子だなぁ・・・と思いながらH君を見ているばばだ。

時間も7時前になったので義母には「明日朝、H君は又沖縄に帰るからね・・
H君は昼から何も食べていないから、
これから家へ行って一緒に夕ご飯食べるね」と言って帰ってきた。
義母は「いっぱいご馳走してあげなさいよ」とばばに言った。
義母が元気な時は、焼き肉とかサラダ、卵焼きなど
大皿のいっぱい作って歓待してくれていたなぁ・・・

家に帰るとすぐ晩酌の準備をし、じじとH君は晩酌を始めた。
晩酌の相手がいて、今夜のじじは嬉しそうだ。
アオサ・ジャガイモ・人参のかき揚げ、ポテトサラダ、
鶏飯、唐揚げ、茹で野菜、薩摩揚げ等々テーブルの上はお皿が一杯!
H君は遠慮することなくどんどん食べてくれるのが嬉しい。
H君は、我が家にとっても長男坊みたいな存在。
飲食しながらじじとH君はパソコン関係の話で盛り上がっている。
もう10年近くもコンピューターの勉強をしているH君の話は
ばばと姉は聞いてもさっぱり分からないけれど
じじと対等に、いや、じじよりもH君の方が教える立場のようで頼もしい。
「新しいパソコンをH君に買ってもらい、何かを入れてもらって・・・・」と
じじの嬉しそうな顔。
今でさえ多忙なH君に、これ以上仕事を増やすの????じじ。
明日の朝は、もう帰ってしまうH君。
せっかく帰省したのに・・・・・・・

でも、お墓参りをし、入院中の我が義母を見舞い、今夜は母子語り明かしているだろうな・・・・
「船が出る前に、家へいらっしゃいね。
熱いコーヒー飲んでから港へ送っていくからね」と声をかけたけど。。。。
あまりにも短い、帰省。

ここ数日、ドンヨリしていたじじとばばだけど、
H君が来てくれたおかげで何だか少し気持が明るくなったよ。

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ばば
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