誰か見ていた?

2月25日(金)晴
先日の「島口・島唄の祭典」である発表者が
「トイレの言い方も時代と共に進化してきた。
雪隠・便所・トイレ・お手洗い・化粧室・そして今や男の人と女の人の絵になっている」と。
(もう一つ言ったけど、ばば、忘れちゃった〜。ごめん!)
そうだよね〜、いろいろなことが時代と共に変わっていくよね。

後ひとりの発表者が「イキャガラーヌ キャーマタン話」という題で話した。
標準語に直すと「恥ずかしくて困った話」。
3,40年前、親の言いつけで都会にいる親戚の方のお見舞いに行った時のこと・・・
病院の前に着くと、もの凄く大きな病院でずぅっと奥の方まで見わたせる。
島から初めて都会へ行った青年、ダァ〜〜〜ッと駆けだした。
次の瞬間、青年はガラスのドアに激突。
待合室に座っていたたくさんの人達の注目を浴び、
大笑いされ、恥ずかしくてたまらなかったって。
自動ドアの端っこの方へ向かって走ったんだろうね、きっと。

ばばは、この青年を笑えないよ。
一昨日、じじにも言えないような、とても恥ずかしいことしたんだもの。
じじが、電話をばばの車に忘れていたので、慌てて「ほーらい館」へ走ったこと書いたでしょ。
ばばは、最初は(もう、じじは書類書き終わって外の何処かでまってるかも)と思って
キョロキョロ探したけど見つからなくて、今度は建物の中を探そうと思ったの。
ところがね、この「ほーらい館」、ばばも2回しか来たことがない。
一昨年「ちょい減る教室」に参加した時の体力測定でね。
じじが居るのは「ホール」とは分かっているんだけど、どこからどう行ったらいいものかわからない。
正面から入ろうとしたら真ん中が茶色の木製のドアのような物があって
その両側が透明のガラスになっていたが、両方の透明ガラスの前に立ってもドアは開かない。
仕方がないので東側へ向かった。
その入り口には「無断で入らないで下さい」と書いてあり、手でドアを開けようとしても開かない。
仕方がないので、更に南側へ回った。
そこなら、一昨年入ったドアだったから難なく入れたの。
ところが・・・入るには入ったけれど靴を脱ぐべきかどうか分からない。
廊下はピカピカ綺麗だし、近くのドアには「土足厳禁」って書いてある。
「これは、靴を脱ぐしかない」と判断したばばは靴を脱いで手で持ち廊下を歩いた。
じじの居るであろうホール近くの廊下には待っている人達のためかテーブルと椅子がある。
その人達の足元を見ると、みんな靴を履いている。
小学生の上履きのような靴を履いている方もいるので
やはり「室内履き」を履かなくてはいけないのかな?
それにしても、裸足はばばひとりなので、少しだけ気になるけれど・・・・・
靴を持ったままホールを覗くと、じじは真剣な顔をして書類に何か書いている最中。
よかった〜〜と思ったけど、靴を持ったのがばばだけなのが、少し恥ずかしい。
上履きが必要だったか?と考えたけど、じじも上履きは持ってきていない。
裸足で居るのかな?とチラッと気にはなったけど・・・・
その時、姉がばばの横に立った。
あれっ?姉はどこから入って来た?
いろいろ?????のまま、しばらく待っていると、じじが「やっと終わった〜〜」と出てきた。
そして、3人一緒に出口に向かったのだが・・・・
その出口というのは、一番最初にばばが入ろうとして入れなかったドアのところ。
あれっ?
さっき、どうしても開かなかったドアがスゥ〜〜〜ッと音もなく開いた。
(ははぁ〜外からは入れなくて、内側から出ることは出来るんだ)と思った。
そう言えば、一昨年始めてきた時も南側から入り、帰る時は正面から帰ったことを思い出した。
それにしても、吃驚したことは更にその後のこと。
すんなり外に出られたばば、改めてドアを振り向いてみると・・・・・!
真ん中の茶色い木製のドアの前に立つと、ドアはスゥ〜〜〜ッと開くではないか!
焦ってたばばは、茶色のドアの両側にある透明なドアの前にすまして立っていたの。
開くはずのないメインドアの端っこにね。
更によくよく見ると、茶色のドアの前にはちゃんと足ふきマットらしき物も敷かれているじゃない!
ばばったらぁ〜〜〜、一体何してるんだろう?
恥ずかしくて、恥ずかしくて・・穴に入りたかったかって?
いえいえ、誰もばばのしたこと気づいていなかったと思うから。(気づいていたかな?)
でも・・・・・・靴も脱ぐ必要なかったかも・・・・・・・・・・
じじと姉はしっかり履いていました。
脱いで手に持っていたのは、このばばだけでした、ハイ。

 

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