義母が踊ってる!!!
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9月18日(土)晴・波高し
先日、案内をいただいていた敬老会に行ってきた。
9月から義母がお世話になっている介護施設の敬老会だ。
2時半からと案内状にはあったので、2時には家を出る予定にしていた。
ところが、ばばが小包4個を送る準備をしたり、じじが雑用に追われている間に
時計は、もう1時45分を回っていた。
急げや急げ・・・はやる気持ちでシャワーを浴びたりして準備した。
じじとばばが着いた時、入居者はすでに談話室に移動し、
家族の方もたくさん集まって談話室の廊下まで腰掛けが並べられていた。
遠くは横浜から帰省された家族をはじめ島外からの参加者も多かった。
じじとばばも準備された腰掛けに座って開会を待った。
ちょうど、ばば達の正面に義母が補聴器を耳に当て座っていた。
義母と後一人のおばあちゃんが88歳で米寿、Yさんというおばあちゃんが白寿
Kさんというおじいちゃんが古稀で上座に座らされ、それぞれの前には鮮やかな名札も貼られていた。
舞台の上にも「敬老の日 おめでとうございます」と書かれた横に
同じ人達の名前が書かれた紙が貼られていた。
園長さんの開会の挨拶があって、その後舞台発表が始まった。
琉舞あり、日舞あり、カラオケや島唄あり・・・盛りだくさんの内容だった。
途中、白寿、米寿、古稀を迎えた4名の方の紹介があり義母も紹介された。
義母は紹介された後「こんな上座に座って恥ずかしいです」と言った。
施設の方は母のことを「リハビリをとても頑張っていて今にも走り出せそうです」
と紹介してくれた。
義母も穏やかな顔で聞き入っていた。
演芸発表の合間にも、ばばはチラチラ義母の方を見ていたが、
補聴器を耳に当て熱心に舞台の方に集中しているようだった。
ばばと目が合うと、にこっと笑い手を振ったりもした。
最後に、島の宴会の締めくくりに不可欠の「六調」が賑やかに演奏され
家族の方や、施設の職員さん、立てる入所者の方も踊り出した。
ばばも、賑やかな三味線の音に心が浮き立つような気分で
ふと義母の方を見ると・・・・・・・・・・
何と!義母が車椅子に座ったまま両手を挙げて踊っている!!!!
健康な時も、義母が人前で踊るのを見たことがないばばは吃驚すると同時にとても嬉しかった。
急いでじじに「お母さんが踊ってる!写真撮って、撮って」と促した。
ばばと目が合った義母が踊りながら相づちを打つように頷いている。
ばばもカメラを持ったまま手だけで踊った。
じじも、写真を撮る合間に片手にカメラを持ったまま踊った!
義母はにこやかに踊り続けている。
踊る義母の姿を見ながらばばは胸が熱くなり、しぜんと涙が溢れた。
義母に泣き顔を見せてはいけないと、思いながら義母を見ながら、
ばばもじじも踊り続けた。
結婚して40年近く、我が家の家族がこうして「六調」を踊ったことなんてあっただろうか????
ばばは、何とも言えぬ感情がジワァ〜〜っとわき出てきた。
ほどなく敬老会は閉会し、じじとばばで母の車椅子を押して部屋まで送って行った。
その後、義母は「ばばちゃん、綺麗な洋服ありがとう」と言った。
義母が、今の施設に移るにあたり、少し涼しくなっても着られるようにと
3,4枚上下セットの服を揃え、別にズボンも大きめの物を4枚ほど揃えたのだ。
「お母さんがね、大きめの方が良いって言うので、揃えたのよ」と言いながら
タンスから洋服を出し、義母に見せながら上下セットにしてタンスにしまった。
それを見ていた義母は「どれも良い色柄だね〜〜」と喜んでくれた。
じじが、最近よく「何のこれしき〜〜〜」と言うが
ばばも義母に向かって「何のこれしき〜〜〜」と答えたいくらいだった。
何にもしてあげられないばばだけど、毎日面会には行こうと思っている。
今日の義母の笑顔・・・・最近のばばにとっては何よりも嬉しいプレゼントだった。
お母さん、ありがとう〜〜〜〜。
※ 敬老会から帰ってPCのニュースを見ていたら奄美群島のハブの捕獲数が
昨年より2000匹多い2万2100匹・・と出ていた。
2万匹以上のハブ・・・想像するだけで総毛立つ思いがする。
徳之島では一匹3500円で買い上げられているそうだが
市町村によっては一匹4000円で買い上げているそうだ。
ハブ捕獲をアルバイト?小遣い稼ぎにしている人もいるそうだ。
過日、ばばの知っているおとなしいお嬢さんふたり(20代前半)が
「真夜中、山にハブ捕獲に行く」とお嬢さん達のお父さんが話すので
「まさかぁ〜〜〜」と思ったが、ひょっとして本当だったのかも知れない・・・・・