十数年ぶりに、ばばがマッチを擦れば

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6月29日(火)晴一時雨

最近の小学生は「マッチを擦る」ことが出来るかなぁ〜〜。

ばばが子供の頃はガスコンロはなくて煮炊きは専ら薪を使って竈でしていた。

もちろんお風呂も薪を燃やして沸かしていた。

肉体労働は大嫌いで何とかして「サボろう・逃げよう」と言う根性悪だったばば。

でも、どういう訳か風呂を沸かしたりご飯を炊くのは大好きだった。

だから、小さい頃からマッチの扱いには慣れていた。

まず、ソテツの枯れた葉っぱや、稲藁等を使って火を付け

その上に慎重にだんだん大きな枝や薪を工夫しながらくべていった。

空気の通りが良くなるように工夫するのが楽しかったし

また、火が勢い良く燃えてお風呂の水が熱くなり

ご飯やおかずができあがっていくのを見るのが大好きだった。

初めから上手に出来たわけではなく両親や姉や兄が手取り、足取り教えてくれた。

時代と共に、プロパンガスが普及し料理では薪を使うこともなくなったが

豚の餌を煮炊きしたり、お風呂を沸かすのはやはり薪を使っていたし

平成の時代になってもばば実家のお風呂は五右衛門風呂で薪を使って沸かしていて

今はもう無人になった実家には風呂釜が残っている。

今でも、薪を燃やせば昔と同じように五右衛門風呂に入れるんだけど

両親亡き後五右衛門風呂を沸かしたことはない。

さて、話が横道にそれかかったが・・・・・

今日、本当にしばらくぶりにマッチを擦ってみた。

暑くなって蚊が出没するようになった。

最近の蚊は耐性が出来てどんどん強くなってきているのか

電気式の蚊取り線香ではあまり効き目が無くばばの周りを飛び回る。

そこで、両親宅に昔ながらの渦巻き式の蚊取り線香がたくさんあったので

大缶一つをもらってきて早速マッチでつけてみた。

たまたまライターでなく大きなマッチ箱が二つも缶の中に入っていたからだ。

昔取った杵柄で簡単に出来るかな?と思った。

ところが・・・・・・・・・・

しっかり火が付ききらないうちにマッチが燃え尽きてしまう。

線香が湿気っているのかな???と思いながら

「4本では絶対付けるぞ〜〜」と内心決めていざ開始!

一本め・・・・・・ダメ

二本め・・・・・・またダメ

三本め・・・・・・惜しいところで消えちゃった

最後だぞ〜〜ばば

4本め・・・・・回していた扇風機も消して体全体で線香をかばうようにして

思いっきりマッチを擦り燃え尽きる直前まで粘った。

成功!!!!!!!!

蚊取り線香を付けるくらい簡単に出来ると思っていたのが甘かった。

十数年ぶりの蚊取り線香着火は四苦八苦の末やっと成功した。

マッチはうまく擦れたんだけどなぁ・・・・・・・・・・

これからは大缶の蚊取り線香を全部使い切るまでばばは毎晩マッチを擦るぞ〜〜。

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