ビシャッ

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3月15日(月)曇り時々雨

夕方、5時をまわってから、今にも降り出しそうな中、姉と二人で傘を持って病院へ行った。

病院へ行く時は、いつも(今日は、お父さん返事してくれるかなぁ〜〜)と

微かな期待を抱きながら歩く。

でも、最近は呼びかけても返事してくれることはほとんど無い。

それでも手を握って「お父さん、ばばちゃんと姉ちゃん来たよ〜」と呼びかけると

日によっては痛いぐらいに「ギュッ」っと握り返してくれる。

目は開けなくても、返事はしなくても、力強く握り返すことが

父の精一杯の返事だと思っている。

だから、、毎日、一回でも二回でも顔を出したいと思っている。

今日はばばが左手、姉が右手を握って「お父さ〜〜ん」と呼びかけると

痛いぐらいに握り返した父。

こんなに力が残っていたのか・・・と姉と二人してビックリした。

今日は3,40分ほど病院で過ごして帰った。

病院の玄関へ行くと、予想した通り雨が降り出していた。

(傘を持ってきて良かった〜)

ばば達と一緒に階段を降りた、どこかのおばさんは

「あらぁ〜〜〜雨降ってるねぇ」と呟きながら傘がないので帰れないらしい。

おばさんの声を背中で聞きながら歩き出した姉とばば。

雨は前方から叩き付けるように降る。

傘を前に倒して少しでも雨を避けようとするが

いかんせん、傘が小さすぎて肩や背中に雨粒が当たる。

靴も、スラックスのの裾もビショビショ。

車はライトを付けて前からも後ろからも走ってくる。

「ウワァ〜〜ッ」ばばは思わず声を出してしまった。

前から走ってきた車が思いっきりばばに泥水を跳ね上げたのだ。

「ウワッ、ウワッ、ウワ〜〜〜」と言いながら思いっきり端っこに寄る。

車に泥水をかけられるなんて、何年ぶりのことだろう?

あまりに車の往来が激しいので姉が「裏道を歩こう」と提案。

ところが・・・車こそ通らないものの裏道は大きな水たまりがいっぱい。

何とか水の少ない場所を選んでつま先でヒョイヒョイ歩くけれど

そんなことしたって、なんお助けにもならず結局は二人ともずぶ濡れ。

ばばと姉は(何とか濡れまい)と雨の中歩いたけれど

最近の中高生って、雨の日でも傘を差さずに平気で歩いている子がけっこういてビックリする。

やはり世代の違いなのかなぁ〜〜〜。

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