てるてる坊主、てる坊主、天気にしておくれ〜〜
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3月4日(木)曇り時々晴れ
朝、我が家の下を賑やかな声が通りすぎた。
「あっ、亀津小学校、今日はお別れ遠足なんだ〜〜〜」と直感。
台所に立ったついでに窓を開けて外を覗くと
リュックを背に背に弾んだ足取りの小学生集団が通っていく。
行く先は「なごみの岬公園かな?」それとも「陸上競技場かな?」
ばばは勝手に想像しながら子供達の背中を見つめていた。
今日一日晴れるといいね・・・・・天気予報では昼から傘マークが出ていたなぁ。。。
今の子供達は色とりどりのリュックを背負い、可愛いキャラクター水筒を下げ
お気に入りのおやつに、カラフルな愛情たっぷりのお弁当・・・・・・・・。
遠足の日は、授業がないので、まず嬉しい。
友達といっぱい遊べるのが嬉しい。
おやつが思う存分食べられて嬉しい。
遠足の前日、てるてる坊主作った子いるのかな?
ばばが小学校の頃って、リュックあったかなぁ?
おやつも母手作りの芋天ぷらとか、黒砂糖だったような・・・・
お弁当は卵焼きに塩鯖の焼いたのに・・・
えぇ〜〜〜っと、あと何が入っていたんだろう?
低学年の頃は遠足の行き先は学校周辺の公園か(都会の公園とは大違い、遊具も何もないよ)
近くの海岸で決まりだったな・・・・
それでも「遠足」というだけで妙に嬉しかった。
学校からすぐ見える公園に行った時は、大きな柳の木に登って遊んだっけ・・・
お弁当の時間は、大事な大事なおむすびを一個転がしてしまって・・・
そうそう、隣集落の海岸まで行った時は、潮が引いていて小さなタコをいっぱい捕まえたよ。
お家で茹でて食べようと張り切って捕まえたよ。
でも、最後にちょっと大きなタコを見つけ捕まえようとしたら
タコがばばの手に噛み付いて・・・・・
その夜は魘されて、寝言で「憎たらしいぃ〜〜〜タコ!!!」
って叫んだって母が翌朝笑ってた。
また、反対側の集落の海岸に行った時は陶器製の水筒を割ってしまって
怖くて母に言えず、後で母からさんざん叱られた・・・・・
水筒を割ったことではなくて、のらりくらり言い逃れをしようとしたことで。
その時、母が「正直の頭に神宿る」って言ったこと、今でも忘れられない。
怒られるのは一時的に怖いけど、嘘をつき通す方がよっぽど心が重いもんね。
当時はおおらかな時代だったと思うけど、男の先生が「トリス?」とかいう
ウイスキーの小瓶を持って飲みながら歩いてた。。。。。
大分経ってから「トリス?」がウイスキーって分かったけど、
当時は全然意味が分からなかったよ。
自分が児童・生徒時代は遠足は楽しかったけど
大人になって子供を預かる立場になると、遠足も楽しみばかりではなかったな。
子供が遠足で事故にあったり、怪我でもすると大変だもの。
ばばが今でも忘れられないアクシデントもいくつかあったなぁ。
川遊びをしていて裸足で川に入った子が川底にあった割れた瓶を踏んでしまい
何針も縫う大けがをしてしまった・・・・
遊具でターザンごっこをしていて、綱から手を放して地上に落下、足を骨折・・・・
蜂の巣に近づいて、刺され・・・・・
何故か全身に発疹が・・・・等々。
絶えず、子供に目を配らなければならないけれど、
遠足となると学年もごっちゃになり、行動範囲も広くなるので大変で
遠足が終わると、くた〜〜〜っと疲れが出たものだ。
遠足の楽しみは、何と言ってもおやつとお弁当だけど、
おやつを食べ過ぎて、
お母さんが、きっと早起きして細々工夫して作ってくれたであろうお弁当は、
ほとんど手つかずの子もいたなぁ〜。
「帰ってからお弁当をおやつにする」んだって。
万が一、遠足に出かけた後、雨が降っても、おやつやお弁当を食べていれば
子供は納得するのよね。
退職して、今は遠足で家の下を通る子供達を見ながら
「怪我などしないで無事帰っていらっしゃいよ〜」と心の中でいのるばばだ。
ついさっき、ばば達が散歩に出かけようと準備していた時
また我が家の下の道路を、たくさんの小学生が賑やかにおしゃべりしながら
遠足から帰って来た。
そうっと窓を開けてみると、ちょうどばばの友人が子供達を引率して帰ってくるところだった。
ばばが二階から「パン、パン」と手を叩くと、友人は気付いてニコニコ笑いながら手を振った。
今にも降りそうな不安定な天気だったけど
子供達が帰るまで降り出さずに良かったね〜。