ウヤホージミ

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11月15日(日)晴れ時々曇り

昨日はばばの居住集落のウヤホージミ、「祖先祭」だった。

ウヤホーとは「祖先」と言う意味だから「ジミ」は「祀り?」

ばばの実家集落は一週間後が「祖先祭」だ。

祖先祭には、お餅を買ってお供えしたりする。

ふつう「油餅」を備えていたがお店になかったので

黒糖と白糖で黒白二食に色を分けて作った「グンジャ餅」を姉が買ってきてくれたので備えた。

グンジャとは「鯨」の方言で、鯨肉の皮の部分と身の部分の色と餅の配色が似ているから

「グンジャ餅」って言うと聞いたことがあるけれど・・・・・

真偽は定かでない。

又、祖先祭も徳之島でも地区によって日にちが違うが

その訳は、昔、神様が「祖先祭ですよ〜〜〜」と島内を告げて回るのに

たまたまある地区まで回って、そこで寝てしまい

寝過ごしてしまったために連絡が遅くなり、地区によって違う日にちになってしまったそうだ。

ばばの現在の住まいから実家集落まで車でなら20分で行けるが

昔、神様は一週間もかかってしまったのね。

だから、1週間ずれてしまったというわけ。

今日の計画はまず実家へ寄って、その後いくつかの用事を済ませ、

帰りがけにお墓参りをすることにした。

実家に着いて、家の周囲などを見て回ると・・・・・・・・・

大大大大ショックなことが!!!!

実家の喜界ミカンがほとんど無くなっていたのだ〜。

地面に枝が着くほど実が付いていたのに・・・・

何百個というミカンが無くなっている〜〜〜。

ばばが立ったままで千切れる位置のミカンはほとんど無くなっていた。

「ミカン星人」と呼ばれるほどのミカン大好き人間にとって

実家の「喜界ミカン」は宝物だったのに。。。。。

都会では収穫直前のサクランボとかお米とかミカンとかの農作物を

トラックで乗り付け、盗まれるというニュースを毎年耳にするが・・・・

まさか、島で・・・・・

ショックのあまり、実家の戸を開けることもせず帰路に・・・・・

でも、大好きな従姉妹姉さんEちゃん姉とTちゃん姉、二人のお宅へ回って

会って帰ることにした。

でもね、Eちゃん姉はばばたちが実家へ向かう途中、

ばばたちとすれ違って反対方向に車で走って行っていたし・・・

留守だろうな・・・と諦めつつお宅へ向かうと、

在宅!!!やった〜〜。

ばばたちとすれ違った次の集落に用事があり、すませて戻ってきたところだった。

数分立ち話をして、気分が穏やかになったのでTちゃん姉のお宅へ回った。

Tちゃん姉は残念ながら不在。

過日、ばば宅へ寄ってくれた時、少し元気がなさそうだったので

気になっていたのだが・・・・

簡単にメモ書きを残して帰ることに。

お墓に向かって車を走らせていると、前方からバイクに乗ったTちゃん姉が!

会えた!!!

Tちゃん姉もばばたちに気付き、バイクを止めてしばらく話した。

先日会った時より元気そうでホッとした。

「メモ書き」を玄関に残して来たことを告げてTちゃん姉と別れた。

お墓を3カ所回った。

両親のお墓の前では、いつもの通り

「家族やみんなをお守り下さい」とお祈りした。

ばばは、今日、大好きなTちゃん姉と、Eちゃん姉とは

会えないと諦めていたのに会うことが出来た。

きっと、天国の両親が会わせてくれたんだろうねと姉と話した。  

 

ばばは、「神様」の存在を信じている。

・・・と言っても、難しい宗教的な神様のことではない。

自分の祖先や両親や亡くなった姉兄が

ばばや家族のことを、きっと見守ってくれていると信じているだけなのだが。

じじは、男だからか毎朝仏壇の水を代えるばばを見て

「自分はそんなことしない」と言うけれど

ばばは、水を代えるという行為を通して

毎朝、両親はじめ今は亡きご先祖様と心の中で会話している。

会話の内容は、いつでも、ばばからのお願い事ばかりなのだが・・・・

きっと「神様」が守って下さっているから今の平穏な日々がある・・・

と、ばばは信じている。

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