徳之島民謡研究会発表会
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11月8日(日)晴れ時々曇り
昼2時から文化会館で「徳之島民謡研究会発表会」があるというので
じじと姉と3人で出かけた。
2時ピッタリに開演。
今回は「民謡民舞全国大会」民謡の部で
天城町の中学2年生、森田美咲さんが日本一
中島清彦さんが壮年の部で4位
幸山忠重さんが寿年の部で入賞ということで
その祝賀を兼ねての発表会だった。
徳之島3町から26の団体、個人が出演、自慢のノドを披露したり
伝統文化「八月踊り」の発表をしたりした。
出演者の中には去年民謡九州大会で優勝された方もおられ
それぞれ素晴らしい歌声だった。
奄美民謡は独特の裏声を出したりするし、
歌詞も方言が多く、又節回しがとても難しいので
「島の方言ならほとんどは分かる!」と自負するばばだが
いくら耳を澄ませても意味の分からない歌も多かった。
そんな難しい島唄を下は小学2年生から高校生までが
三味線を弾きながら伸びやかに唄うので感心した。
年長者の方はまたそれだけ重みのある歌い方をされ、これも又素晴らしかった。
歌詞は分からなくても聴いているだけで穏やかな気持ちになった。
プログラムの最後には本年度「奄美民謡大賞受賞」の川畑さおりさんが
わざわざ喜界島から飛行機を乗り継いで来てくれて
「嘉徳なべかな節」と喜界島の歌と二曲唄ってくれた。
伸びのある声、絶妙な節回し、豊かな声量さすが、大賞に値する歌声だ。
「喜界島」と言うとばばも3年間暮らしたことがあるだけに
さおりさんの歌を聴きながら喜界島の光景やお世話になった方々の顔を思い出したり・・・・
そして、いよいよ「大トリ」は奄美民謡界の重鎮坪山豊さんの出番だ。
都会へ出た若者たちへ呼びかけるような歌「あやはんぶら」という歌と
徳之島の闘牛やお祭りでは欠かせない「ワイド節」。
坪山さんがこの歌を作ってから30年になるそうだ。
坪山さんが歌い出すと会場から指笛が鳴り、舞台へ上がって踊り出す人も。
会場は一気に熱気に包まれ、そのままフィナーレの六調へ。
三味線、太鼓、指笛、そして踊る人たち。
みんなの心がつながって「大きな和」が出来た。
ばばが今日の発表会へ参加して思ったことは
「島唄は健在なり!」と言うことだ。
小学校低学年でも見事に島唄を歌い上げた。
中学生も高校生も三味線を習い島唄を習っている子も多い。
島の言葉「方言」は廃れつつある現状だが
島唄はずうっと、ずっと歌い継がれて欲しい。
ばばが残念に思ったことは、観客のマナーだ。
坪山さんの歌が終わると、次々に席を立ち観客が帰り始めたこと。
六調が終わる頃には会場はがら空き状態だった。
出演者ががんばっている目前で次々観客が帰ってしまったら・・・
主催者や出演者はどんな気持ちだろう・・・・・・・
ばばは、じじ・姉と最後まで残ってひとりで十人分くらいと思って
手のひらが痛くなるほど拍手をしたけれど。。。。
終演時間が少しずれてしまって、観客それぞれの事情もあると思うけれど
やっぱり、もう少しどうにかならないものかなあ・・・と思った。