サイ・タナガ・ガン捕るど〜〜
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6月18日(木)曇り時々小雨
パソコンをするばばの横で昼寝をしていたじじが
急に起きたのでびっくり。
「じじの肩に巨大キノボリトカゲがとまっていて、
ばばに取って!取って!と叫んでいる夢を見たって」
夢にまで、求めている動植物が出るようになったか〜〜じじ〜〜。
ばばが子どもの頃はキノボリトカゲも
身の回りでしょっちゅう見かけていたが
今は「見たい!遭遇したい!」と願ってもなかなか実現しない。
ばばが子どもの頃見ていたこと、していたことで
今の子達は経験できないこともたくさんある。
時代と共に子どもたちの生活も大きく様変わりするからね・・・
ばばが子どもの頃遊んでいたことなども
思い出し、思い出し少しずつ書きためていこう。
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ばばが子どもの頃、編み物が流行ったことがあった。
ほとんどの家庭にか編み針なんて洒落た物はなく・・・・
ばばが何を編み針の代用にしたかというと・・・・
通りがかりのお宅の竹垣の適当な竹の小枝を折って使っていた。
毛糸はきっと家にあったセーターでも解いた物を使ったのだろう。
学校でも、家でも暇さえあれば竹垣の竹から作った編み針で
せっせと何かを編んでいた。
残念ながら「何を」編んだのかは記憶にない。
その後社会人になってから、今度はかぎ針編みに興味を持ち
こたつカバーのような大物からセーター・ベスト・
他、色々な小物も編んだが、棒針編みでは作品を仕上げたことがない・・・
・・と言うか、編み方自体が分からないばば。
幼かったあの日あんなに熱中した棒針編みなのに、
ばばにとっては「昔取った杵柄」にはならなかったなぁ。。。
田植えのことはこれまでも何度かブログに書いたが
ばばの楽しみは「田植え」の仕事以外に
フナや小エビやタニシを捕まえること・・・
三つとも食糧にもなるが、ばばがしたかったのは
捕まえた生き物を家で飼うことだった。
タニシは何とか二世誕生まで飼うことが出来たが
フナや小エビは悉く途中で死なせてしまった。(ごめんね〜〜ごめんね〜〜)
当時は小エビなどは笊ですくって取るほどたくさんいたけれど
農薬の使用と共に姿を消してしまったのか時の流れと共に
減反政策で田んぼは畑にされ、水生動物は、ついには絶滅した。
ばばの家では5,6カ所に田んぼがあった。
田んぼで仕事をする時のどが渇いたら・・・・
母がお茶なども準備していたかも知れないが、
ばばは飲もうと思わなかった。
田んぼには水が湧き出る場所があり「イジュン」=泉と言っていた。
何処の田んぼにもあるわけではないが、
ばばの家の田んぼには3カ所ぐらい泉のある田んぼがあった。
ばばは作業の途中、水飲みに行くのだがコップなんて洒落た物はない。
何で飲〜〜〜〜〜むか?
答えはツワブキの葉っぱを三角錐型に丸め
とんがった所を折り曲げて作った即席コップ。
即席コップですくって飲む水は甘くて美味しかった。
今考えれば消毒していたわけではないし、
不純物も混じっていたかも知れないけれど
田んぼの泉の水を飲んでお腹が痛くなったことは一度もなかった。
ある日、ばばはいつものように泉で水を飲もうとした。
すると泉の中に発見!!
小エビ(サイと言っていた)が数匹!。
好奇心旺盛なばばは水飲みどころではない。
持っていた即席コップで何とか小エビを掬おうと悪戦苦闘。
何とか捕まえた小エビは、泉の横に小石などで仕切をしてその中へ入れた。
数匹の小エビを夢中で追っているうちに、
泉の奥の穴からテナガエビ(方言ではタナガと言う)も出てきた!
ワオ〜〜〜!!!
こうなると小エビなんかめじゃない。
ひたすらタナガをターゲットにする。
ばばが掬おうとすると穴の中へ逃げるので
ネコジャラシのような植物を手折って穴の入り口でヒラヒラさせ
おびき出そうとしたが、敵も然る者、なかなか挑発に乗ってこない。
そうこうしているうちに、時間はどんどん過ぎ
「ばば〜〜〜」と呼ぶ母の声。
ハッと現実に戻り、みんなが仕事をしている所へ戻ったが
その後も「喉渇いた〜〜」と言う口実で何度も泉へ行き
タナガ捕獲に挑戦したがついに成功しなかった。
この日、捕まえたサイを家に持ち帰ることはせず、
泉の中でなく田んぼへ放してやった。
泉の中には時には蟹がいることもあった。
ばばは獲物を見つけるたびに仕事をほったらかして捕獲しようと試みたが
ばばの腕ではせいぜいサイしか捕れなかった。
それにしても、時には自分の手が入り、ネコジャラシが入り・・した
泉の水を何とも思わず「甘くて美味しい」と飲んでいた幼かったばば。
農作業の手伝いは辛かったけど
大好きな両親・姉妹といつも一緒で、今考えると
何物にも代えがたい至福の時間だった。